冬の終わりにタラコの国へ

新幹線開業後、初めての北陸。夜行の寝台特急北陸や急行能登、或いは越後湯沢でほくほく線経由の「遠い旅」だった頃が懐かしい。北陸は、白エビ、寒ブリ、ノドグロ、越前ガニなど絶品海の幸「食の国」ですが、絶滅危惧種タラコ(キハ40たち)が元気に活躍する「鉄の国」でもあります。

東京駅6時台の北陸新幹線始発の「かがやき」で2時間ちょっと。まだ「朝」と呼べる時間にもう金沢。速い!

天気は生憎雨模様ですが、さっそく近江市場へ。朝から活気が溢れています。

朝から寿司です。富山湾や能登の海で捕れた、ノドグロ、白えび、ガスえびなど、東京ではお目にかかれない素敵なネタは目にも胃にも新鮮!

近江市場から歩いて金沢駅に戻り、在来線特急サンダーバードに乗ると、30分で福井です。大人の休日俱楽部専用切符で北陸の新幹線・在来線優等列車の自由席が乗り放題。車移動は便利ですが、旅の醍醐味は汽車旅です。

福井は、恐竜の国ですね。

福井からは、えちぜん鉄道や福井鉄道など魅力的な私鉄が延びています。えちぜん鉄道に乗って永福寺方面へ。レトロな駅舎の松岡で下車。登録有形文化財だそうです。京福電鉄の時代からの駅舎が健在なんですね。

この辺りは永福寺町。風格ある寺町です。古い造り酒屋がありました。

住宅街を歩くと、雨の中にも関わらず、行列ができているお店がありました。お蕎麦屋さんです。並んで食べました。けんぞうソバ。並んだだけの価値のある、辛みダイコンが効いてコシのある蕎麦、美味でした。大盛りにすればよかった。

ふたたび、えちぜん鉄道に乗って三国港駅。

日本海は大荒れ。近くには名勝東尋坊がありますが、風が強かったのでパスしました。

福井(越前)に来たお目当ては、コレです。

越前ガニのフルコース。ちょっと贅沢をしてしまいました。

捕れたての越前ガニ。食べる前に撮りました。

そして、タラコの国へ。新幹線新高岡駅は、城端線とクロスしています。城端線も「新高岡駅」ができていました。ここから高岡まで一駅。やってきたのはキハ40タラコです。

約3分で高岡駅。新幹線開業後は「あいの風とやま鉄道」の駅となりましたが、JR城端線と氷見線車庫は健在。圧巻、タラコ色(首都圏色)のキハ40がいっぱいいます。

高岡市内から新湊を結ぶ万葉線。ここ高岡は藤子F不二雄先生のふるさと。ドラえもんラッピングのトラムが走ります。

昭和を感じる駅前目抜き通りの商店街。路面電車が健在なのは嬉しいことです。

念願の富山ブラック(ご当地ラーメン)、記憶を頼りに6年ぶりの「めん八」で。旨し!(見た目よりあっさりで、コクがあります)

万葉線に乗って新湊。新鮮海の幸を目指して、きっときと市場へ行きました。

おやつ替わりに「白えび丼」をいただきました。

高岡に戻り駅前のホテルにチェックイン。天気は回復傾向。黄昏タイムの万葉線。夜は寿司をいただきました。食べ過ぎかもです。

次の日の朝。天気が回復したようです。朝練です。目指せ、雨晴海岸!

氷見線に乗って、夜明け前に雨晴駅に到着。雲多めながら、晴れています。

雨晴海岸も6年ぶり。通算4回目でしょうか。雲が徐々に切れ、立山連峰のシルエットがしっかり見えた頃、日の出です。

ジャスト日の出の時間に、氷見から戻ってきたタラコが通過します。朝日にギラリ。最高のタイミングでした。正面は劔岳です。

高岡からの下り列車が通過します。寄せる波とキハ40。

高岡で朝食後、再び雨晴海岸。新しくできた道の駅付近から能登半島をバックに。しかし、先頭車はハットリくんラッピング、微妙、、、。でも海の色が素晴らしい。

日が回り、山容が見えてきた立山連峰バックに。道の駅ができたことで、ニューアングルです。

弾丸旅、そろそろ帰りの時間

乗れば楽しい、ハットリくんラッピング車内。高岡駅へ。

久しぶりの北陸。食に鉄に、いつもの北海道とは異なる味わいもいいものでした。帰りは、「はくたか」で。在来線最速特急の名が新幹線に継承されました。次は、できれば、高岡の七夕祭りの頃、訪ねたいと思います。FIN.

四季の旅写真Gallery Annex

北海道、関東中心の、鉄道風景写真ギャラリー(新館)です。

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