紅に染まる里山(いすみ鉄道)

まだ早い、もう遅いではなく、ちょうど良い紅い秋。間に合いました。今年は(私は)彼岸花の当たり年です。天高く小田急開成で、しっとりと上総いすみで、燃える秋。でも花期が短く儚い秋。また来年、光あふれる良い時期に、ここに戻ってきます。(2020/10/3)

去年は超早起きして、小湊石神で彼岸花を撮り、房総横断を試みるも、不覚にも眠りこけて気づいたら大原で、いすみの彼岸花は撮れず終い。今年は、そのリベンジを果たそうと、特急わかしおに乗って大原からいすみ鉄道へ。咲き具合も場所も分からず、以前撮った記憶がある上総中川で下車しました。

線路端に咲く、フレッシュな花たちに嬉しい気分。間に合いました。今年は花が遅いですね。

上総中川で下車は正解でした。畦に沿って、まるで来訪を待っていてくれたような見事な紅いライン。大多喜で交換した普通がすぐにやってきました。キハ20です。幸先も良しです。

ここで長く親しくして頂いているNさんにばったり再会。1時間に一本のダイヤは小湊鉄道より少し多め。1時間待って次の普通列車、今度は畦を強調して撮りました。

大原から戻ってきたキハ20。晴れているうちにと、青空と紅。やはりこの組み合わせが一番。

結局、急行はここで撮りました(TOP画)。そして場所移動です。ロケハンしながら、城見が丘、大多喜、小谷松、東総元、降ります! ここも秋は久しぶりです。

一往復中野まで入る急行(キハ28+52)、走る国宝です。奇を衒わず、線路端に咲く彼岸花の花道を真正面から。

中野からの返しも、ここで撮ります。今度はキハ28が先頭。紅の里山とセットで、今年も元気な姿を撮れて嬉しい。

少しだけ停車して、力強く次の駅へ。今日はこれでほぼ満足ですが、まだ時間はあるし、私も次の列車に乗って、追いかけることにしました。

国吉には蕎麦畑がありましたが、歩くのはちょっときついなぁ。新田野へいく途中、お寺の境内に見事に咲く「紅」。事前に教わっていた場所です。ここで締めの撮影をすることにしました。

大原から、急行が戻ってきました。午前の青空はどこへ。もう光は無くなっていました。

あまりに見事な彼岸花の群生、カメラは2台体制。気迷いもあって、イマイチな構図に。

次のキハ20は花ピンで。花と線路の距離感が非常に難しい場所でした。ここは来年、再チャレンジです。

佇む時間、良い時間。初めて訪ねた場所とは思えない安心感がありました。

お寺の銀杏が色づく頃も、いい感じでしょうね。See you again!

日が短くなりましたね。
この地で鉄道写真を撮るようになってから、かれこれ20年、四季を巡りました。鉄道会社も里山風景も変わらずにいてくれるのはありがたいことです。この日はとても良き日でした。幸せな時間の記録を、また増やすことができました。Fin.

四季の旅写真Gallery Annex

北海道、関東中心の、鉄道風景写真ギャラリー(新館)です。

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