鉄道風景2007総括(赴くまま)

喫煙、不規則な食生活、寝不足、、寿命なんて他人事で、無頓着に生きられた最後の年が2007年でした。だから写真も良く言えば自在で奔放だったような。翌2008年には禁煙、2010年には降圧剤投与開始等々、若い頃無茶したツケが、55歳を過ぎると次々と出てきた結果、健康を過剰に意識するあまり、写真も引き算思考が強まって、綺麗なんだけどコンサバな感じに。素人ながらも、写真って繊細なんだなぁというのが、2007年の温故知新でした。(2020/5/3編集)

はくたか(683系)は日本離れした欧州系のデザインだし、劔の山並みも美しすぎるので、まるでドイツがオーストリア辺りの峠越えと見間違うほど(北陸本線 東富山) 

立山を仰ぐ特等席(呉羽山展望台)からの眺め。見えにくい冬場にくっきり見えて感激でした。新幹線の高架橋もなく、在来線(北陸本線)がよく見えました。(北陸本線 富山)

源義経も同じ景色を見たかもしれない、夜明けの雨晴海岸。日の出の時刻に列車が通過。その後ここでは、さらに好条件で撮る機会を得ましたが、感動の大きさは、初めてのこの時のが最大でした。キハ40も渋い高岡色なのもよい。(氷見線 雨晴)

豪雪の飯山線で、雪まみれの旅。最大積雪量を記録した森宮野原駅は、ここから至近です。(飯山線 横倉)

真冬の信州晴れ。黒姫山がくっきりと見える有名撮影ポイントにて。あさま色の189系、普通列車としての運用ですが、やはり風格は特急そのもの。(信越本線 黒姫)

残念ながら3月で廃線が決まった鹿島鉄道。混雑を避けて、思い出気分に十分に浸れる時期(2月上旬)にさよなら訪問しました。しかし、すでに大混雑でした。好みの車両(431)を大アップで。(鹿島鉄道 桃浦)

3月は別れの季節。ダイヤ改正で世代交代が図られます。4月の人事異動みないなものですね。この年の3月には、花輪線のボロキハ達が定年退職。お別れ訪問では、生憎の曇天でしたが、岩手山が姿を現してくれました。春先の重い雪に足をとられながら頑張って登りました。(花輪線 安比高原)

赤城からの風が冷たい早春の日。車窓から結構広めの菜の花畑を見つけて途中下車。見た目は春爛漫でしが、真冬の寒さでした。でも、湘南色115系の貴重な走行写真です。(上越線 新前橋)

妖気感じるほど、見事な桜。四季おりおりとは言え、春の桜、秋の彼岸花、冬の鷺、犀川堤の季節ごとの変身ぶりは見事です。貨物や客車が健在な頃訪ねられなかったのが残念です。

(樽見鉄道 十九条)

夕日に照らされて、やや盛りを過ぎた桜もまた美しい。春のラインナップにわたらせ渓谷鐡道が当確になったのがこの年でした。(わたらせ渓谷鐡道 中野)

4月末に、桜前線は大糸線沿線。新緑と同時にやってくる雪国のゴージャスな春です。(大糸線 頸城大野)

ブルトレ、赤い電車、DD51牽引貨物、臨時の蒸気に、キハ183、レトロな苗穂駅など、撮りモノ豊富だったこの頃の札幌。M101が走るススキノは、今も見られます。(札幌市電、すすきの)

銚子は遠いが、特急しおさいや高速バスに長時間揺られるのが楽しみ。移動時の浅い眠りはどうして心地よいのでしょう。本銚子から笠上黒生にかけて、新緑の淡いに赤い車両が似合います。(銚子電鉄 本銚子)

新幹線がない茨城県。常磐線では、スーパーひたちとフレッシュひたちが、ひかりとこだまみたいな関係でした。(常磐線 東海)

五月晴れの朝練、ヒガハスで。新宿始発で東武日光線に入っていた485系の日光・きぬがわ、スペーシアを意識したカラーリングでしたね。塗装変更前は会津で走っていた車両です。(東北本線 蓮田)

神戸で所用のあと、姫路に泊まって播但線を訪ねました。竹田城にも登りました。途中、生野峠は歩いて越えました。新緑の峠を181系はまかぜがエンジン唸らせて通過していきました。(播但線 生野)

すずらんが781系だった頃。ウトナイの原野を行く。(千歳線 植苗)

梅雨時とは思えない、快晴の一日であった記憶。冨士も甲斐駒も、そしてこの山(八ヶ岳)も終日顔をだしてくれました。(小海線 小淵沢)

緑が夏色になった頃、山田線・岩泉線を訪問。花輪線につづき、置き換え間近のボロキハ達に会いに行きました。(山田線・区界)

廃道となった旧道を登って到着した俯瞰場所。山間部の中の僅かな平地に畑と集落が見渡せます。そして岩泉線の線路。朝夕2本だけの超ローカルな運行です。素晴らしい眺めなのですが、熊鈴鳴らしながらの、独りの待ち時間が心細く長かったこと。虎穴に入らずんば虎子を得ず的撮影。(岩泉線 浅内)

元祖秘境駅、押角(この写真の奥の方に微かに見えます)を出て、木々の合間から姿を現したキハ52単行気動車。直前まで朝霧がいい感じでかかっていたのですが、ほぼ消えてしまいました。(岩泉線・押角)

アユ釣り解禁の日。サクラマスの遡上やアユ釣りで有名な閉伊川と並行して走る山田線沿線は、いつもにない賑わいでした。(山田線・腹帯)

記録によると2007年は猛暑の夏だったとのことですが、小湊鉄道にせっせと通った夏でした。私は関東界隈での鉄道撮影に車は使いません。夏の暑さは辛いですが、冷房の効いた車の中より、木陰や自然の風で感じた心地よさがずっと心に残ります。このときもそんな記憶が。(小湊鉄道 上総大久保)

暑い季節になると訪ねたくなるのが川根路でした。この頃は、この近鉄の骨董品級の車両が蒸気以上にお目当てでした。(大井川鉄道本線 崎平)

小湊鉄道夏景色。夏空と実りが近づいてきた稲穂の色が素晴らしい。切通を登ってくるキハ200が絵になる舞台です。(小湊鉄道 上総鶴舞)

小湊鉄道に乗車し、里見・飯給間の森の中を通過する途中、一瞬「窓」が開いたように養老川が見える場所があります。飯給で下車してその場所へ行ってみました。(小湊鉄道 飯給)

晩夏の風景。この頃は、ほぼ一面稲穂が実った黄金色だったのですね。今は休耕田が目立ちます。(小湊鉄道 上総大久保)

秋はじめ。長野電鉄の帰りに寄った上田電鉄別所線。中塩田、別所温泉、そしてここ八木沢など、駅舎がすてきな鉄路でした。(上田電鉄別所線 八木沢)

姫路でイベントがあったついでに、岡山まで足を延ばして伯備線に初乗車。沿線の城下町、高梁、三重連で有名な布原、特急やくもなど、すべて初物ずくし。ここ鳥取県での鉄道撮影も初めてのことでした。(伯備線 生山)

初秋の彩り、彼岸花。色づいた稲穂によく似あいます。わ鐵でもちょっぴりありました。(わたらせ渓谷鐡道 上神梅)

この蒸気(C5644)は、戦前北海道で運用された後、タイに送られ、タイ国鉄で活躍の後、廃車放置されていましたが、従軍機関車等の支援を得て1979年に日本に里帰りし、その後は現在まで大井川鉄道の主力蒸気の一機として活躍しています。2007年から3年間だけ、タイ国鉄当時の仕様で運用されました。同好の皆さんの中ではこの仕様に賛否両論ありましたが、私は大好きでした。(大井川鉄道 崎平)

11月の北海道は、早くも冬の装い。霜が降りた朝の常紋峠です。熊はまだ冬眠前なので、熊鈴とラジオを鳴らしながら待った甲斐がありました。(石北本線 金華)

広葉樹の紅葉と交代するように、落葉松が色づく北海道の秋。一番好きな季節です。写真を編集しているだけで、条件反射のように旅情が募ってきます。最高の条件で撮れた冠雪の美瑛冨士と落葉松の黄葉、そして富良野線です。(富良野線 千代ヶ岡)

わたらせの紅葉。この年は、桜、紫陽花、彼岸花、紅葉、イルミと、わ鐵に最も頻繁に通った年です。(わたらせ渓谷鐡道 中野)

蛇行する大井川と紅葉の山々。小さく見えるのが、南海ズームカーです。前年に続き、同好の皆さんと笹間渡コテージの集いにて。(大井川鉄道 地名)

青春18きっぷに採用された参宮線の海の築堤です。こういう場所から撮影しようという発想は、さすがプロですね。ポスターのイメージを先に考え、それに叶う場所を選択するのでしょうか。(参宮線 鳥羽)

落葉の季節、夕日が美しい季節、師走色です。(小湊鉄道 上総久保)

コロナ感染防止のため、家籠り。お陰で過去への旅をすることができました。せっかくなのでフォトブックも作ってみようと思います。ご高覧ありがとうございました。FIN.

四季の旅写真Gallery Annex

北海道、関東中心の、鉄道風景写真ギャラリー(新館)です。

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