Go To 五能線(ありがとう キハ40)

ここ1ヶ月ほど気になっていた健康不安がとりあえず解消したので、天気予報は雨・嵐ですが、心は晴々で予定どおり五能線キハ40見納めの旅です。「Go To トラベル」ありがたやの3泊4日ロングステイで、しっかり鉄三昧・食三昧してきました。(2020/10/24-27)

先月に続き、大館能代空港です。座席はほぼ満席でした。レンタカー手続きで列ができるなど、経済対策が効いているのがよくわかります。

今回も深浦滞在。道の駅二ツ井に立ち寄って、日本海に沿って北上します。県境に近い秋田県側にある小入川を渡るところで、今回の一本目。撮影用?の駐車場が出来ていました。列車通過直前まで車の中に居られるので楽チンです。やってきたのはリゾート三兄弟のくまげら。他の2編成はハイブリッド車ですが、これはキハ40改造車です。晴天は期待していませんでしたが、まずまずの紅葉、そしてかなりの荒波。これは意外に絵になるかもと思いました。

少し走ると、タコの店。地元の人気店のようです。こういうお店が旨いのだ、と直感が当たりました。「食」は幸先良しです。

羽田の出発が遅れたこともあり、1本撮っただけなのに、もうお昼過ぎ。昼はラーメンです。「ラーメン101」という国道沿いの駐車場がだだっ広いお店です。ここの味噌ラーメンが絶品なのです。深浦まで来て海の幸を差し置いてラーメン!

秋の日は短く、ましてや曇り空。撮れるダイヤは3時台の2本のみです。1本目は広戸の神社からのプチ俯瞰。驫木を出て塩見崎を回ったキハ40が、荒波越しに見えます。

追良瀬駅を経て約5分後、広戸を発車したキハ40がやってきました。津軽の地で潮風や荒波の中、約40年間歴史を刻んできました。長い業務のゴールはもうすぐです。

深浦からすぐに折かえしがきます。後追いですが、荒波越しに赤岩を行くキハ40。飛沫がかかります。私は大丈夫だけど、カメラが心配になるほどでした。夕日は無理なので、撮るものはありません。宿にチェックインして、初日終了です。

五能線の深浦始発は、弘前方面、能代方面ともに5時台と早い時間です。張り切って朝練に出かけました。深浦で待機中のキハを確認し、千畳敷まで行き三脚をセットし構えるも列車が来ません。イヤな予感、、、。

強風のよる高波のため普通はウヤ(運休)。リゾートだけは運行されるスケジュールになっていました。残念ですが、いったん宿に戻り朝食です。

朝食後、リゾートだけでも撮ろうと出かけるも、広戸辺りはこんな高波。昨日の比ではありません。

こんな条件下ですので、リゾートも30分~40分遅れでやってきます。強風と寒さの中で構えるのは辛いだろうとよく言われますが、自然相手の趣味ですので、それも楽しみの1つなのです。待つ時間が長いほど、やってきた列車を愛おしく思います。

道の駅(風合瀬)で買った、焼き烏賊は絶品です。待ち時間に食べてしまいました。リゾートがもう1本撮れます。朝練で空振りだった千畳敷で再挑戦です。海はカモメも待機するほどの強風です。

千畳敷で、リゾート橅編成。今度は構えたら5分も経たないうちにやってきました。何だか味気ないものです。待つ時間こそ鉄道写真の醍醐味です。(ちなみに私は「撮り鉄」「乗り鉄」という最近使われ始めた言葉は好んで使わないことにしています。)

さて、当分撮るものがないので、鰺ヶ沢方面に向かうことにしました。一度見たかった「日本一の大銀杏」。これです。本当に日本一の大木かどうかは分かりませんが、そう名乗るのに相応しい大木で、しかも生き生きとしていました。残念ながら色づきはまだ先でしたが、すぐそばに五能線の線路がありました。紅葉した銀杏の木と五能線を撮りたいものです。

鰺ヶ沢駅、海の駅に立ち寄って深浦に戻ります。本日初めてのキハ40。大雨の中30分以上待って、ようやくやってきました。さすがに疲れました。返しは撮らずに宿に戻りました。

旅は3日目。天気予報は曇り。波はまだ高いですが、ウヤになるほどではありません。始発列車は、夜明けの驫木駅。

弘前に向けて定時に出発。窓の明かりがなんとも切ない夜明け前の列車。青空は難しいものの、今日は一日、普通に鉄道写真が撮れそうです。

少しの待ち時間でやってきた上り列車。驫木駅を出て深浦を目指します。荒波とカモメ入りで。

朝食後、9時台の快速は行合崎から撮りました。タラコサンドでした。

今日は月曜日。郵便局がやっています。驫木郵便局で、風景印を押印してもらいました。それがなんと、キハ40デザインです。月曜日で来店客が多い中、丁寧に押印していただきました。

少し日が差してきました。今日は南に行こうと出発し、一度入りたかった不老不死の湯に入りました。海辺の岩場を囲ったような温泉で、泉質も眺めも最高でした。

温泉効果で、まったり眠くなってしまいました。午後の撮影はあまり考えず、、。

波はまだ、そこそこあります。また曇ってしまいましたが、水平線は雲がないようで、夕日が期待できる展開です。

水平線すれすれで日が差してきました。この旅で初めて見た太陽です。この日の日没は16時44分。深浦16時39分発のリゾートを赤岩あたりで迎えました。ぴったりです。弱い日差しでもリゾートのボディを光らすには十分でした。普段は車中で待っていることが多い家内も、この時は外に出て、夕日を眺めていました。

最後の最後に、深浦らしい夕景をちょっとだけ見ることができました。

当初は二泊三日の予定でしたが、大館能代空港の夕方の便が欠航になってしまったので、出発を翌日午前便(10時55分発)にした関係でもう1泊しました。朝の時間撮影はできます。ふたたび、驫木駅。今回は、凪です、晴れです、タラコです。

9月にはここで夕景を撮りました。今回は朝焼けです。

朝食前にもう一本。昨日夕日を撮ったところから。晩秋らしいシックな海岸線です。

旅館で朝食をいただいて、8時前に出発しました。途中、小入川橋梁で、普通列車。水平線に見えるのは男鹿半島です。旅の最後に素晴らしい秋空です。旅行あるある。

国道101号線と別れ、大館方面に行く道が五能線とクロスする所で、先ほど小入川で撮った列車に再び会えました。線路と薄、バックは紅葉した白神の山々。これが私の最後の五能線キハ40。見納めです。

私の長い旅におつき合いくださり、ありがとうございました。名残惜しいですが、これにて、ありがとう&さようなら五能線キハ40。車両更新後も、魅力ある当地、また訪ねたいと思います。FIN.

四季の旅写真Gallery Annex

北海道、関東中心の、鉄道風景写真ギャラリー(新館)です。

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