桜が終わったら迷わず箱根。秋より日が長く、夏のように藪蚊がおらず、何よりも空いていて、芽吹きの季節を独占できますから。「春こそ箱根」、箱根に通って20年の結論です。春が足早な今年は、例年より早く4月初旬に訪問したところ、新緑と桜が共演する、スーパーな箱根でした。(2021/4/3)
出山信号場から鉄橋を見下ろすと、芽吹きの山々と、ところどころに山桜。期待通りの春の箱根です。
大平台で下車しました。駅からすぐの紫陽花カーブでは、春モミジの鮮やかな緑に喜び、満開の枝垂れ桜に喜び、降ってきた旧型車両に喜びました。
枝垂れ桜は、ここだけでなく、大平台各所で満開でした。大平台踏切からは、二本ある枝垂れ桜、染井吉野、背後の山の山桜など、春全開の風景が見られました。
先ほど紫陽花カーブで見送った旧型車両が登ってきました。109が先月引退し、残り3両となりましたが、できる限り長く頑張ってもらいたいものです。
スイッチバックの光景① 真ん中に青い106を挟んで、撮り甲斐のある編成です。
スイッチバックの光景② 下り列車が上大平台信号場に登っていくところ。信号場でスイッチバックして、104が先頭になって手前の急勾配(80/1000)を登ってきます。
春の進みが早い今年ならではの「桜(枝垂れ桜)と新緑の共演」見つけました。
大平台を一巡りして、駅に戻ると、駅前の枝垂れ桜も見頃でした。箱根はなぜ「枝垂れ桜」か多いのか理由は分かりませんが、とくに大平台は駅も沿線も枝垂れ桜が多く植えられ4月上旬~中旬に満開になります。染井吉野より少し濃い目の桜色の風景、近年徐々に人気が出て来たようです。
秋には色づく大モミジが、鮮やかな春の色。赤とマッチング良し。赤の面積が多いアレグラ、この車両を旨く表現できたかな?!
同じ大もみじと旧型車両。
大平台に戻り、登山電車に乗って「上」を目指します。
ロケハンしながら終点の強羅で下車しました。駅から至近の高級旅館のある坂は、道に沿って枝垂れ桜が植わっており、ちょうど見頃です。
通い慣れた場所でも、いろんな季節に訪ねてみるものですね。訪ねて良かった春の強羅でした。
車窓から、木々の芽吹きが美しかった彫刻の森。一駅歩きました。(登山鉄道沿線の中で、ノンビリ歩いていけるのは、強羅・彫刻の森間だけ。他は線路に沿って道がないか、あっても交流量の激しい国道です。)
一瞬の芽吹き色。明日にはまた色が変化すると思います。若さは速さ、老人には眩しく羨ましい光景です。
微妙に(ほんの数メートル)場所を変えて。強羅から戻ってきた旧型の後追いです。紫陽花のシーズンは混雑する場所、贅沢に独り占めしての数十分でした。
最後にもう一度大平台。同じ場所から、異なるレンズで狙いました。まずはCanon MACRO EF2.8mm USMで。
続いて、Canon EF24-105mm F4L IS USM(PLフィルター)で。マクロレンズの繊細さに軍配でしょうか。
大平台のカーブで、今回のファイナルカットです。紫陽花の若葉も鮮やかです。随分背丈が伸び、撮るには難しくなりましたが、雨の季節が楽しみです。
今回の主役は「枝垂れ桜」でした。
ちょうどやってきた旧型(108)に乗って下山します。途中、出山信号場にて。
箱根湯本駅。折り返して出発です。旧型車両はまだまだ頑張っていました。先に(私は)引退してしまいましたが、せめて動態保存しないとダメだなぁ。自由人生活3日目、そんな気分になった箱根でした。
長い記事になってしまいましたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。私の箱根の山登りもかれこれ20年。節目なので、フォトブックを作ってみました。Fin.
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