里山 春時間(小湊・いすみ)

コロナ禍ですが、桜、菜の花、キハ200。今年も里山の春を満喫できる幸せ。撮影密度は意外と低く、自在な構図で旬な季節が描けました。平日一生懸命働いてこその週末。この3月末の週末は、私にとって最後の週末、記憶に残る週末でした。(2021/3/24&28)

昨年の晩秋以来の房総半島です。五井駅を降りると、見慣れぬ郵便ポストがありました。今日は平日、休みを頂いての早春散歩です。駅でレンタカーを借りて出発です。

最初に訪ねたのは、馬立駅。平日は午前に交換が何度かあります。桜は咲き始めでしたが、線路に沿ってちょっぴり菜の花。

単線の線路が、駅の付近だけ複線になる。交換好きにはたまらないシーン。ちょうどよい距離感で、落ち着いて撮れるこの駅が好きです。(300mm+1.4テレコンで撮影しています。)

近年、菜の花が隆盛な上総川間駅。去年は撮れませんでしたが、相変わらず「春一面」の菜の花でした。ここで2本撮りましたが、すっきり順光より、この逆光シーンの奥行き感が良かったです。

一気に月崎へ。前日は都内で満開の桜。通常だとそこから1週間後に上総の桜が満開となりますが、今年はほぼ同時。月崎の桜がほぼ見ごろでした。

青空がある日は、石神の菜の花に寄らない手はありません。この青と黄色の補色関係は、何度撮っても目に鮮やかで、気持ちよい。

千葉駅で買った弁当を上総中野駅で食べながら、交換を待ちました。小湊といすみが出会う春です。

ここまで来たからには、山を越えて大多喜の街に出ました。皆さまよく撮られている小谷松で一本撮って、オリブでカツオ(大原の名産)、道の駅で筍(大多喜の名産)を買いました。

午後はふたたび小湊鉄道。野田っぽりは、良い光線状態でした。ここは天然の菜の花畑。

山桜、自然に咲く菜の花。このすっぴんの春が好きです。少し早いですが、渋滞が始まる前に撮影終了です。

撮影終了後は、この日オープンした「こみなと待合室」で、独り反省会をしました。

この日から4日後の日曜日、桜満開の飯給です。

激混みを覚悟しましたが、雨予報のせいか、人は疎ら、この駅を望む場所も二人だけ。絶景を独占できました。

里見で交換したキハがすぐにやってきました。晴れた日なら、カメラマンが並ぶ場所も、こうして水鏡がすっきりと撮れました。

さて、お昼は、飯給駅から線路に沿って里見方面に少し入ったところにある「うさぎや」さんでエスニックランチ。鉄友の皆さま(Aさん、Jさん)と優雅な時間を過ごしました。

途中、食事を中断して、小湊鉄道も余裕で撮影できます。

この後、いすみに向かい、東総元で、走る国宝キハ28&52を撮影。この時だけ雨に見舞われ、びしょ濡れに。

上総大久保も、人は多くなく、自在に撮れました。桜は満開、菜の花が例年以上のボリュームでした。

締めは月崎。駅周辺をぐるり1周歩きました。桜の季節、人が写っていない月崎は珍しい(初めてです。)

締めの1枚です。斜めに横切る電線がやや致命的ですが、駅と桜とキハに拘った構図です。

2021年の桜が撮れて良かった。約20年、里山の鉄道に通いましたが、今回がいちばん落ち着いた春でした。素晴らしい「最後の週末」になりました。Fin.

四季の旅写真Gallery Annex

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