桜と花桃の共演の時期は諦めました。しかし「ここに行かずして、この季節は終われない。」 厳しい状況でしたがそんな思いから、新緑のわたらせを訪問しました。当初は「雨さえ降らなければよし」の予報でしたが、当日は雨上がりの快晴。しかも八重桜が随所で見られ、新緑は紅葉以上に色とりどり、加えて草木ダムの放流で水量豊富な渡良瀬川と、見ごろ、撮り頃で、快哉の訪問となりました。(2021/4/18)
まだ暗い八王子を4時に出て、高速はスイスイと、2時間で大間々に到着です。
そして、上神梅駅に向かうというお決まりの行動。朝日がさす朝であることがうれしい。
そして、「帰ってきたよ」の気分で、しばし佇む上神梅駅です。相変わらずきれいに花で飾られています。
そうこうするうちに、足尾からの始発上り列車が到着しました。会いたかった春です。
続いてやってきた下り始発列車は、最近お気に入りの逆光構図で。初夏の深い緑、シックな晩秋につづき、春の構図。手前の木は八重桜だったなんて、嬉しくてたまりません。
早起きは三本の得。朝の上神梅は三本撮れます。このところ新車への置き換えが進んでいます。貴重な旧型車両(現存2両)がやってきました。
特急りょうもうで来られるAさん、Jさんとは赤城駅で待ち合わせ。その前にロケハンです。本宿駅。新緑が美しすぎます。
春のわたらせ名物、ハナダイコン。残念ながら上神梅の踏切はピーク過ぎていましたが、本宿にはありました。ホームからの緑のトンネルも捨てがたい。ここも候補です。ひとまず次に向かいました。
最近よく撮る、水沼の旧道。新緑は期待通りです。ここも下り渓谷号の撮影候補です。
続いて、中野から少し上流に行ったところ。ここは久しぶりでした。木々が成長し「窓」が小さくなっていました。上りのポイントです。新緑は最高ですが、近くに駐車スペースがなく、車を止めてからかなり歩くことになりそうです。
そして、赤城駅でお二人と合流し、三人そろってのファーストカットは福岡橋から。ここは過去何度か撮っていますが、春は日が高いので、渓谷全体に日が当たることに初めて気づきました。見事な新緑、そしてダムの放流により水量が多い渡良瀬川。思い切って広角にしてみました。
車が来ていないことを確認して、歩道側に移動し、新緑に溶け込むような後追いカット。
上神梅駅で1本撮りました(私はこの日通算4回目)。渓谷号が大間々を出発する時間が迫っていました。上流に向かいました。
渓谷号は、この八重桜と新緑が輝く場所で。この季節ならではの輝きです。ロケハンの成果です。満足、満足。
次はどうするか、一気に足尾まで足を延ばすか、徐々に上るか、選択肢は豊富ですが、徐々に上るまったりパターンに決定し、小中の木造校舎の場所へ。大勢と思いきや、誰もいらっしゃらず拍子抜け。何度も撮った場所ですが、新緑の美しさは今回が一番かも。
今までに見たことのない、水量豊富な渡良瀬川。川面重視の構図です。
次は、私の行きたかった場所。昨秋に高崎のTさんにご案内いただいた場所で、紅葉がきれいだったから新緑も美しいだろうなと。期待以上でした。私は、どちらかといえば到着してさっと撮り、次に向かうのは苦手で、少し前もって到着し、時間をかけて観察しあれこれ悩みながら撮るリズムが好きです。ここはまさにそんな場所、至福の待ち時間でした。
神戸で、昼食(蕎麦)を食べて向かったのは沢入です。途中、草木湖のドライブインで名物よもぎまんじゅうを買いました。沢入の染井吉野は既に終わっていました。残花が少しだけ。
後でまた寄れるだろうと、あまり沢入らしくない場所で1本撮って、上流に向かいました。
足尾は、猿軍団がお出迎え。染井吉野は終わっていましたが、まだ芽吹き前。いろいろ回って山桜咲く通洞で1枚。上神梅から足尾まで、時間を遡る旅をしているようでした。
午後の沢入で二本。1本目は、戻ってきた旧型車両を白い桜をバックに。
沢入の春は、日替わりで景色が変わります。この日は白い山桜、少し前は染井吉野、今頃は大きなツツジ。何度訪ねても飽きませんが、いつも同じような構図になってしまいます。
楽しい時間はあっという間に。同行のAさん、Jさんは帰りは18時の特急なので、17時台の上神梅で締めることに。見事に咲いている大きな八重桜。鉄道とは絡ませづらいポジションですが何とか絵にできないかなと朝から思っていました。1本目は流し撮り。構図の空き地が少ないものの、何とか絵になりました。
二本目は、止めて撮る。八重桜の存在感と列車の存在感の両方が何とか出せないかなと。出せました。今日イチです(^^♪
終わるのが惜しいほど楽しい1日、会心の春の1日でした。
わたらせは、いつでも行けるけど、行き惜しみをしています。会えるけど会わない。そうすれば会ったときの感動が大きくなるから。Aさん、Jさん、ご同行、ありがとうございました。
追記
この訪問の翌週、沢入で山火事が発生しました。懸命な消火活動が今も続いています。被害が少なく、早く鎮火することを祈るばかりです。
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