ようやく屋根の雪が消えたと思ったら、東京では桜が開花したとのニュース。この季節感の差に愕然とする。毎月訪ねている富良野の根室線、3月まだモノトーン色で、春には程遠い感じ。今回は、久しぶりに芦別方面にも行ってみた。次に訪ねるのは5月、花の季節。平穏で健康な春になっていてほしい。(2022/3/10-11)
今回のダイヤ改正で消える十勝の車両たちを撮って、お昼過ぎに狩勝峠を越え、南富良野町に到着。15時台の東鹿越往復に間に合った。金山湖はまだ凍結しており、完全な冬景色。
この時間帯、この方向は逆光になってしまうが、前回訪問時(2月下旬)よりは、すこしマシにワカサギ釣りと鉄橋を渡る列車が撮れた。
定番の金山湖鉄橋を渡るポイントから。木々の着雪はなく、この時間帯でも日が当たるようになった。春は着実に近づいている。
夕方の東鹿越往復も、明るい条件で撮れるようになった。この日は芦別岳も良く見えていた。列車通過直前に、エゾシカが現れた。
エゾシカのせいで、少し遅れてやってきた普通列車。場所到着後時間はたっぷりあったので、構図をしっかり決められた。モルゲンロートにはならなかったが、きれいな絵になった。
東鹿越からの返しは午後6時前後。マジックアワーが期待できそうな下金山で待つ。正解だった。ギリギリだった。ホームの雪が間接照明のように輝いてくれた。山部、布部だと真っ暗だっただろう。遊びとは言え、正しい選択をしたことが嬉しい。
下金山駅の小さな待合室の中から、到着した列車を撮ろうと、サッと走った。間に合った。いい感じ! 廃線が決まり、駅の日常を撮っておきたかったが、ひとつ達成できた。
ホテルにチェックインする前に、富良野19時15分発の快速狩勝に乗車した。東鹿越往復で片道40分ほどの短い乗車だが、ディーゼル音は心地良く、久しぶりに夜汽車を堪能した。
いつもは撮影している布部、山部、金山などの駅を、列車から眺めながら、終点の東鹿越駅に到着。10分くらい停車して、折り返し富良野に向かった。帰りの車中は心地良く爆睡した。
そして翌朝。富良野・東鹿越間の雪景色は、ある程度撮り尽くしか感があり、曇天で気温も高めで、条件的にもあまり魅力はなかったので、気分を変えて芦別方面に向かった。芦別と平岸の間で富良野方面に向かう始発列車
約15年ぶりに立ち寄った上芦別駅(トップの1枚も)。ほっこり温かみのある駅。ここで列車交換を撮影した。富良野・東鹿越間では見られない、貴重なシーンと言える。
続いて、この朝のお目当てだった、野花南(のかなん)駅の交換。オーバークロスする道路から、金網越しに300mmにテレコンを付けての撮影。積み重ねられた材木、かつては林業で栄えたのだろうか。この先はトンネル。沈んだ湖の底に、旧線や滝里駅と町が眠る。
「乗って守ろう、根室線!」 ぜひお願いします。滝川・富良野間がいつまでも存続するように。
旅の途中で購入した山部産のゆめぴりか。地元虎杖浜タラコとのタッグで、ごはん3杯いけます!
白老鉄日記 vol.66「モノトーンの3月」でした。
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