秋の夕暮れは寂しい(室蘭本線)

夕暮れ時はさびしそう、とても一人じゃ居られない♪ なんて歌が昔流行りましたが、生活者目線での9月の北海道はまさにそんな印象。華やかな夏、花の季節が終わり、白い冬にまっしぐらの狭間の季節へ突入するのが9月。日に日に日没が早くなる切なさを絵にすれば、透明感のある美しい夕暮れ色になります。(9/7,10,15,21,24,25)

9月の北海道は、収穫の季節。稲穂が黄金色に色づいた田園を行く四季島です。

9月は何度か台風が日本列島を襲いました。温暖化で大型化した台風には毎回ひやひやします。台風一過、白波立つ噴火湾でした。

黄金色の田んぼと噴火湾、そして駒ヶ岳。晴れた日の夕方のみ列車側面に日が回ります。そんな条件を選んで、ここに来ました。

珍プレー。列車接近を知らせるように踏切音。便利な撮影場所です。このときは、両方から貨物列車がやってきたので珍しい離合シーンが撮れました。もう少し、タイミングがずれていたら、駒ヶ岳バックになっていたのですが、、。

お目当ての1枚。日が落ちる直前の17時台の北斗18号です。思い通りの1枚です。願わくば青い北斗でしたが、ダイヤが合いません。秋が進むにつれ、日没位置は海側に傾き、ここは終始逆光になります。今年最後のここからの眺めとなりました。

羊蹄山バック、少し立ち位置を少し変えたら、羊蹄山、DF200、昭和新山、中島が並びました。

日が落ちて、焼けた空にシルエットになった羊蹄山。残念ながら通過する列車は無い時間帯でしたが、踏切が鳴り、時刻表には無い列車が通過してくれました。

臨時のキハ40が室蘭本線を走りました。「道外禁止」とのHMは、室蘭本線の歴史(石炭運搬)に因んだものです。せっかく地元を走るので、地元で記念写真を撮りました。

光る海をテーマに、大岸漁港から。

ついでに大岸駅に立ち寄ると、見事な薄がありました。初秋の絶景です。ここで午後の上り北斗281系を撮りましたが、下りは理想的な薄の逆光です。駅撮り、捨てたもんじゃない。

数日後、大岸駅を再訪しました。半逆光だと、薄は白く輝くのです。

最後の1枚です。秋は夕暮れ。H100だって絵になります。天気が安定し、晴れの日が多かった9月を象徴するような、素晴らしく切ない夕暮れでした。

白老鉄日記vol.89「秋の夕暮れは寂しい」でした。なお、青い北斗(キハ281系)は、別記事(さよなら青い北斗 追いかけた最後の季節)に集約しております。

四季の旅写真Gallery Annex

北海道、関東中心の、鉄道風景写真ギャラリー(新館)です。

0コメント

  • 1000 / 1000