北の国から'24真冬(前編)

白老から富良野までの200キロの運転は、とくに冬場は神経を使います。今回は友人を新千歳空港でお迎えし、追分からの道央道のルート。途中までは順調でしたが、占冠インター手前で事故渋滞に巻き込まれ、出口まで残り2キロ(トンネル内)で立ち往生。お陰で「午後の運用には間に合わず」の旅のはじまりになってしまいました。(2024/1/12-14)

根室線下金山駅で、先に旭川空港に到着していた友人2名と合流し、合計4名の旅が始まりました。旅の初日は雪交じりの曇天。寒くはないですが撮影条件はイマイチ。午後3時の東鹿越往復の「返し」から撮影開始です。
最初の撮影機会は午後4時過ぎの上芦別交換にしました。無謀とも思える遠さですがブルーモーメントに期待して(旭川組のお二人は近辺で撮るとのことで別行動に)。
TOP画と↓下の画像が上芦別交換。良い雰囲気でした。富良野・滝川間は4月以降も鉄路は存続しますが、キハ40の運用は3月で終わるかもしれないので、交換好きとしては今のうちに撮っておきたい1枚でした。

上芦別で交換を撮り、再び富良野に戻ります。「行きはよいよい帰りは恐い」夜の雪道、くたびれました。17時台の運用は、下金山駅前で間に合いました。富良野界隈の積雪は去年より多く、下金山の駅前には高い雪山が出来ていました。その雪山に登るとホームが見通せました。すぐに東鹿越行が到着。瞬間芸のわりには、旨く撮れたと思います。

雪はかなり激しくなってきました。ホームで撮っても良かったかなぁ‥‥。
この後、17時台の返しは金山駅で撮り、ホテル(保養センター)に向かいました。

金山湖湖畔の保養センターは、お値段も手頃で大きなお風呂もあって、根室線撮影には恰好の宿です。素泊まりです。先に夕食にしようと、吹雪の中、レストランがある南富良野町の街に向かいました。しかし、道の駅の食堂は全て休み。いくら悪天候とはいえ、金曜の夜の早い時間に閉店か休みとは。旅行者としてとてもがっかりです。しかたなくセコマでお弁当を買って、宿で食べることにしました。せっかくなので、幾寅駅に寄りました。吹雪の幌舞駅。まるで「鉄道員」のワンシーンのようでした。初日終了です。到着が遅れ、天気もイマイチでしたが、中々味のある写真が撮れました。

二日目です。天気予報は晴れ。冷え込みを期待しましたが、大したことはない朝。地の利を活かして金山湖の小橋で撮るつもりでした。しかし、湖畔の駐車場は除雪が無いので、撮れるにしても行き帰りに時間を要します。お目当てのワカサギ釣りテントも少なかったので、始発回送は金山駅で撮ることにしました。通過時間は6時過ぎ。まだ真っ暗です。駅の灯りを頼りに撮りました。回送で駅で停車しないので、感度を上げてシャッタースピードを稼ぎました。雪煙で車両が見えなくなる懸念がありましたが、前夜の雪が湿雪で重かったので、適度な雪煙となって、幻想的な1枚に仕上がりました。

次の列車(東鹿越始発)は、金山ダムからの撮影にしました。晴れていますが、まだ日は昇らず、芦別岳は見えず、霧氷は付かず、車両は雪景色には保護色のような北海道色と、条件はイマイチながらも、フレッシュな積雪状態に救われた1枚になりました。

次は滝川発の東鹿越行きで、7時台の通過です。晴れて山が見える展開なので、場所は山部の落葉松林を選択しました。到着すると、なんと落葉松に霧氷が付いています。日が当たってくれるかどうかヤキモキしましたが、列車通過が5分遅れたお陰で、旨く日が降りてきて、落葉松にも車両や雪原にも日が回ってくれました。三枚ありますが、最初の1枚(夫婦岩)が勝負カットです。ちょうと車両が輝いてくれました。向かって左が霧氷の落葉松、右が着雪の針葉樹。おもしろい冬景色が撮れました。2枚目、3枚目はオマケのカットです。

続いて、8時台の富良野止まりを狙おうとラベンダー橋へ。霧氷は付いていませんでしたが、山の木々の着雪がいい感じ。ちなみにこの稜線が美しい山は、尻岸馬内(シリキシマナイ)山と言い、標高は約8百メートル、山頂からの十勝連峰の眺めが素晴らしいのだそうです。色付きを期待しましたが、北海道色。結局、今回の旅は全て北海道色でした。

貨物が9時に通過するのですが、ワインハウスの下の空知川の河原から撮りました。ワインハウスからだと反逆光で車体側面が陰るのですが、ここはバリ順光で、光線も車体前方と側面にしっかり当たりました。

ここからは皆さんと別行動。富良野駅まで送ってもらい、友人ご夫妻の写真展を観るために、富良野線に乗って美瑛に向かいました。今回の旅で、唯一の富良野駅での駅撮りです。

「後編」に続きます。(白老鉄日記vol.167「北の国から'24真冬」)

四季の旅写真Gallery Annex

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