この1年、根室線には何度も訪問しましした。勿論営業最終日である3月31日も。青空で終わってほしい、無事に走り終えてほしい。願いは叶いました。
根室線の全てが思い出になりました。もうあの鉄橋を渡る音も、落葉松林を颯爽と走る様も、二度と目にすることはできません。趣味人として、残念であり、寂しい限りです。(2024年3月31日)
金山駅に到着したのは午前8時前。なごり雪が降っています。ヘッドマークを付けた姿は、さよならの印。もっと混雑しているのかなと思いきや、ちょっと人が多い程度です。東鹿越行を見送りました。
東鹿越から戻ってきた列車。3両編成、まさに列車です。編成美としてはイマイチです。晴れの予報、そろそろ雲が切れてほしいなぁ。時折雪交じりです。
友人Aさんと合流し、復活したお昼の往復から撮ることにしました。最終日であろうと、いつも通り、季節感を意識して絶景を撮る。趣味人の性です。カンジキを付けて、森の中へ。晴れてきました。念願の青空です。森を走る森の恵みです。
東鹿越から返し、トンネル飛び出し。雪が緩み、小川のせせらぎが見えます。今の季節らしい1枚になりました。最後の日は、こんな季節だったんだよと。
次は15時前後の往復。ここから最終までの3往復は、乗客増を見込んで4両編成になります。どんな編成になるのか。私の予想は「赤白・赤白」です。結果は「赤・白白・赤」。鉄道ファンの気持ちに応える、なんと素晴らしい演出。JR北海道、ありがとう!!
その後、この編成を活かして撮ろうと頑張りましたが、単行(一両)になれているため、急に軽自動車からバス運転をする気分。勝手がわかりません。山部、布部、下金山で撮りましたが、まともに撮れたのはこのくらい。
もう夕暮れです。布部駅で見送りました。山の稜線は雲で見えませんが、青空になってくれました。18時過ぎ、10分ほど遅れましたが、まだ空に色が残るタイミングで、東鹿越から列車戻ってきました。4両の長い編成、ホームには大勢の人々。期せずして鉄道が元気だった昭和の時代が蘇りました。
残り1往復となりました。19時台の東鹿越行(ちょっと前までは快速狩勝)です。地元バンドの生演奏に、ペンライトでのお見送り。実はこのイベントの本番は、この列車が東鹿越から戻ってくるタイミングなので、これはリハーサル。とは言え本気モードです。
見送られる人、見送る人、それらを撮る人。みんな鉄道が好き、根室線が好きなのが、伝わります。十分満足したので、これで布部はお仕舞とし、チェックイン(ラビスタ富良野)しました。
富良野駅でのイベントは、この時点でもう終わっていましたが、せっかくなので、東鹿越から戻ってくる最終列車を見送ろうと富良野駅に行きました。列車到着前に、ホームに富良野駅長も登場され、ホームに残った人々が自然体でのお見送りシーン。ジーンと来ました。これで終わりを実感しました。
翌朝の根室線(富良野・滝川間)です。夜中に雪が降り、冷え込んだ、美しい朝。富良野を経った始発滝川行が定時に淡々とやってきました。Still Aliveです。
白老鉄日記vol.179「根室線 最期の1日」でした。
なお、根室線の最後の1年の記録は、後日写真集にする予定です。
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