北海道夏時間2020①(根室本線)

朝は3時台には明るくなり、夜は8時近くまで空に色がある夏の北海道。日が長いので1日で2日分楽しめます。気心知れた旅仲間との夏時間。ゆとりがあること、健康であることに感謝しながら、念願の「うたせ船、北海シマエビ漁」など、道東でまた新たな北海道を記録できた2泊3日でした。(2020/7/17-19)

旅のはじまりは、雲に覆われた帯広空港から。大雨でもOKなほど、テンションMAX。逆方向ですが列車時間には好都合の金山湖に向かいました。狩勝峠を越えると天気が快晴に変わりました。金山湖のラベンダーはまさに見頃です。

正午に東鹿越を折り返すキハを狙います。今年で4年連続の金山湖のラベンダー。咲き具合、天気ともに今回が一番です。一度やってみたかったラベンダーピン。穴場の金山湖は、ファーム富田のように混んでおらず、今回も絶景独占。

返しは、大きく湖を取り入れて、普通に撮りました。こんなに青い湖面は初めてです。マスクを付けていても日焼けしそうな、強い日差しです。

お昼は、セコマで弁当買って、幾寅駅の駅前広場で食べました。いつ訪ねても素敵な駅です。絶好の天気に心も軽やか。

草で覆われた錆びた線路の先を眺めながら。ふたたび列車が通過することを毎回祈ります。高速道路を延ばすお金あるなら、根室本線をつなげてください。

ふたたび狩勝峠を越えると、十勝平野はどんよりした天気ですが、時折日が差し、到着時よりは天気回復。午後の貨物2本を狙って、いつもの増田山。心地よい夏の風。狩勝峠を見下ろす、日本三大鉄道風景です。

定刻より少し遅れて、下り貨物(帯広行き)がトンネルと出ていきました。今度は新得駅で交換した札幌行き貨物がオメガカーブをゆったとやってくるいつもの光景。今回は300mmを帯同しており、テレコン付けるとかなり届きます。夏の緑の峠を登るDF200、赤スカです。

落葉松の林を抜けて、トンネルに向かうカーブ。クライマックスシーンです。この赤スカはトップナンバーでした。山を降りると、もう16時を回っていました。

新得駅でキハ40入場券を買って、東へ進みます。池田を過ぎて18時頃、貨物がもう1回撮れる豊頃と十弗の間あたりで、釧路から帯広に向かう貨物を撮りました。通過時刻は18:30過ぎ、まだ十分撮れる明るさです。これも赤スカです。

このあと、19時前後で普通列車が2本撮れるので、十弗駅へ。初めて訪ねた駅ですが、木造駅舎が健在な好みの駅でした。

今夜のお宿は、釧路駅前のスーパーホテル。先に進みます。下道を走ると、鹿が道路に飛び出してきたり、朝夕の運転は緊張が伴います。さすがに尺別の丘は真っ暗。20時台の普通は音別駅で駅撮りです。まず上り列車。

小雨の中、続いて下り列車。釧路には21時半に到着。夕食はコンビニ弁当です。初日、長い1日、長い移動距離でした。二日目は晴れマークが出ている根室に行くことにして、おやすみなさい。

2日目は、4時半に宿を出て、東に向かいます。最初の列車は厚床駅。駅名標が微妙に変わっています。(初田牛が消え別当賀になりました。)ここで、ガソリンがほぼ「空」であることに気づく。まだ時間的にSSはやっておらず、、、。

結局、根室市内の24時間営業の店を見つけ、給油でき、落石岬で下り始発列車に間に合いました。霧が立ち込めたり、晴れたりの展開。運悪く霧が立ち込めたタイミングで列車が通過です。ど派手な赤白ラッピングだったので、辛うじて車両が見えます。

根室から戻ってくるこの列車を撮ります。別当賀から林道を走り、落石へ。途中、キタキツネさんに会いました。

落石海岸に到着。ここに来るのは8年前の晩秋以来。最果て感漂う光景です。

丘陵に広がる草村は、天然のお花畑状態で、ヒオウギアヤメや、エゾフウロなど見頃でした。マクロレンズを持ってくるべきでした。

そして、根室からやってきた釧路行きの快速列車。本日実質初めての鉄道写真。天気予報が外れたのか、回復が遅れているのか、どんよりとした曇り空です。

ようやく、厚床のセコマで朝食をとり、野付半島を目指しました。途中立ち寄った、旧標津線の奥行臼駅。保存状態がとてもよく、線路やホームが残っています。

標津線から支線のように伸びていた軽便鉄道の車両も保存されていました。

野付半島・尾岱沼あたりまで走ると、ようやく日差しが出てきました。どうやら太平洋側に雲がかかり、野付半島より北部は晴天域のようです。まず、目に飛び込んできたのは、尾岱沼に浮かぶ「うたせ船」。ちょうど北海シマエビ漁のシーズンでした。これは嬉しい。青い尾岱沼、その先には国後も見えます。

野付半島は、日中の時間帯だったので、野生動物はあまり見かけませんでしたが、鹿には会えました。浜茄子もチラホラ咲いています。

親子です。

一面のヒオウギアヤメ、見事な群生です。

そして標津の町。標津線の終点駅「根室標津」にて。C11が佇み、転車台も健在。

学生の頃、45年前の夏、この駅で降り、尾岱沼ユースに泊まり、トドワラを歩きました。

尾岱沼の漁協で捕れたての北海シマエビを自宅に送りました。峠を越えると、斜里、知床。釧網本線のエリアです。旅の後半「北海道夏時間2020②(釧網本線)」に続きます。

四季の旅写真Gallery Annex

北海道、関東中心の、鉄道風景写真ギャラリー(新館)です。

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