噴火湾とともに(室蘭本線)

穏やかな日を選んで、2022年の鉄はじめ。近場の室蘭本線を一巡りしてきました。今年も春夏秋冬、噴火湾に沿って行ったり来たりします。とりあえず、この冬は、黄金からクリアな羊蹄山、北舟岡の夕焼け、長和から雪の田園と駒ヶ岳など、青い北斗で狙ってみたいと思います。(2022/1/5,6,10)

旅行者だった頃は、せっかくの旅行、しかも限られた日程ゆえ、荒天でも無理をする場面が多々ありました。今、こうして生活者となり、写真はいつでも撮れる身の上になると、

無理をせず撮影日和を選びます。年末年始の寒波が一段落した5日と6日、野菜類の買い出しがてら、撮影に出かけました。さすがにこの季節は晴れても羊蹄山は見えませんが、噴火湾越しの冠雪の有珠山、堂々としたものです。

2022年、初北舟岡。駅に近づき海が見えてくると、心中はしゃぎます。おぉ、雪も豊富だ、冬らしくていいな~。ちょうど単行DECMOがやってきました。

跨線橋に立ちました。風はなく波は穏やか。真冬なのに寒さを感じない北舟岡。ここで貨物と北斗を撮りました。代表して貨物を載せます。こうして見ると、この駅がいかに海に近いか、お分かり頂けると思います。

豊浦まで足を延ばしました。道の駅はまだお休み。豊浦駅に寄りました。豊浦は太平洋側ですが、日本海側の気候の影響を受けやすい地形のため、伊達や白老と比べ、格段に雪深いです。

晩秋にカモメが飛んだ場所。真冬はかなり景色が変わります。

隣駅の大岸。さらに雪深いです。パウダースノーを豪快に巻き上げて、下り北斗がやってきました。駅撮りですが、かなりの迫力で撮れました。
帰り道、残念なことがありました。お気に入りだった「ドライブインみさき」の閉店を知ったこと。お店のドアに「長い間ありがとうございました。」の貼り紙。絶景レストランでした。こちらこそお世話になりました。昨秋の訪問が最後となりました。

天気が良いので「ひょっとすると」と思い、帰りに寄った黄金駅。なんと真冬の羊蹄山が姿を見せてくれました。しかし、それは一瞬のことでした。列車通過時には雲隠れ。もう少し日が長くなった頃に期待しましょう。

別の日です。室蘭本線ではほぼ唯一の山間部を走る区間で、雪景色を撮ろうと礼文華の峠にやってきました。山々は良く見えています。年末年始はお休みだった貨物列車も動き出し、沿線に役者がそろいました。

狙いは青い北斗。下り札幌行きです。

続けて上り函館行きの北斗。これも281系。この日は「北斗運」良しでした。

峠を一つ越えて、黒松内まで走り、函館山線。本数は少なく、降り続ける雪。次の列車が通るまでに線路には雪が積もります。そんな中、健気に走るDECMOが愛おしい。頑張れ、山線、新幹線に負けるな!とエールを送りながら撮りました。

一日の締めは北舟岡駅。午後4時通過の北斗は281系。海は穏やか、適度な雲、焼けるかな?

日が沈みます。冬至の頃より、ちょっぴり日が長くなりました。

上り北斗も281系、焼けませんでした。蒼いブルーモーメント

この日の日の入りは16:20。日が延びたので、北舟岡16:48発長万部行の普通列車も、明るい条件で撮れるようになりました。焼けませんでしたが、冬の夕暮れの雰囲気のある空模様でした。

列車の窓の灯り、下車して家路につく乗客。ホッとするシーンです。

最後に、地元登別駅のイルミネーション。東京時代の地元駅多摩センターとは趣もスケールも違いますが、ここが新しい地元です。長く愛していこうと思います。

「白老鉄日記vol.58 噴火湾とともに」でした。
なお、今年から「白老鉄日記」のサブタイトルは表題から外すことにしました。
もともと、このタイトルは、白老が別荘だった時代の訪問記として付けたものでしたので。(ただし、通算での回数は文中でカウントし、カテゴリには分類していきます。)

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