2月、春まだ遠く(日高本線)

2月になりました。真冬の原野は活発なエゾシカたち、樹氷の森を颯爽と走るキハ、近くにある日高本線で朝練しています。春はまだ遠い北海道ですが、日の出が早くなりました。真っ暗だった夕方到着列車も黄昏空で撮れるようになりました。日々の小さな変化を積み重ねながら、まだ遠い、花と緑で溢れる季節を待ちわびています。(2022/2/1,5)

冬の日高本線、撮影目標は、樹氷の森と樽前山、エゾシカとキハのコラボ、残照と工場夜景などです。気温の低い朝を選んで出かけました。現地に着くと枯れ木がこんなに美しく、うっとり。

遠く恵庭岳を望む浜厚真。樹氷の木々の間から、駅に到着した列車が見えます。

浜厚真をゆっくり出発した鵡川行の列車。樹氷の森を静かに走っていきました。気温が低いので、苫東厚真発電所はモクモクと白煙。(以下の3つの写真は、2/1と2/5に撮影したもの。朝の最低気温は、それぞれマイナス21度、マイナス18度でした。)

返しの列車、浜田浦から続く直線、ここも樹氷の林間が続きます。

浜厚真駅に到着し、苫小牧に向かう列車。日高本線は、僅か6駅の日本一短い「本線」。今もキハ40系の日常が見られる貴重な鉄路です。

浜厚真の駅舎は、JR北海道でよく見かける貨車を改造した駅舎。中は温かいです。時刻表をご覧ください。列車本数は適度な間隔です。これなら通勤通学には使えますね。

勇払原野に移動します。ウトナイ湖を含む広大な原野で、鳥や動物たちの楽園です。日高本線は、勇払・浜厚真間、勇払原野の中を走ります。樽前山をバックに。やってきた列車は、鵡川竜ラッピング車。

日高本線の築堤付近で、エゾシカの群れが!

苫小牧行の列車が、原野を走ります。この写真の中に、エゾシカが6頭います。

遠く日高山脈が見通せる午後、勇払原野を走るキハ

終点であり始発駅の鵡川。嬉しいことに利用者けっこういます。

街から近い、勇払原野。苫小牧の工場群もすぐそこ。

白老鉄日記vol.62「2月、春はまだ遠く」でした。キハと鹿のコラボは何とか撮れました。訪ねる度に、撮る楽しさ、見る楽しさが増しています。次も極寒の朝、今度こそ樹氷の森と樽前山。もう少し日が長くなったら工場夜景も撮りたい。still alive 日高線の魅力をお伝えできたらなと思います。

四季の旅写真Gallery Annex

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