港まつりと花電車(函館市電)

私は岐阜の電車通りで育ちましたので、子供の頃は「祭りの日=花で飾った派手な電車を見られる日」と思っておりました。然るに、上京後初めて花電車を見たのは50を過ぎてから。鉄ちゃん的には「花電車=極めて珍しいネタモノ」です。そんな珍しい花電車が、今夏は札幌と函館で走るという喜ばしいことになりました。これは絶対に見逃せません。(2022/8/1-3)

雨の多い今夏の北海道。花電車は、函館港まつりの出し物の一つです。せっかくなので花火大会に合わせた旅程を組みましたが、残念ながら雨天のため花火は順延。しかし翌日は晴れてくれました。ウォーミングアップを兼ねて朝の市電撮りです。

旧型車両も運用に入っています。

1時間ほど朝練して、宿に戻って朝食。寿司バイキングと、朝から豪勢です。

この日は、日中は花電車の運行、夕方にはパレードが予定されています。花電車を見るのは、2011年の荒川線以来ということで、非常に楽しみです。運行経路と時間は主催者より発表されています。まずは青柳町の坂辺りで撮ることにしました。

そして、やってきました花電車。全部で3両です。谷地頭を折り返し、坂を登ってくるシーン。一般車両を装飾するスタイルではなく、元々花電車仕様の車両です。祭りの法被を着た運転士が運転する姿が見えるのもたいへん珍しく、興奮気味です!

青柳町電停を通過。手を振る運転士さん。いいシーンが撮れました。

このあと、花電車は十字街からドック前まで行き、折り返し湯の川に向かいます。どっく前から戻ってきたところを十字街で撮りました。以上、日中の花電車運行を、函館の代表的な場所で撮ることができました。

夕方18時からは、「ワッショイはこだて」が行われます。これは、市役所前から函館駅前のカーブを曲がり松風町までのパレードです。自衛隊の音楽隊による演奏でオープニングで始まりました。

このパレード、電車通りに行われるのは、プッシュプルのように、先導がハイカラ號、トリが花電車だからです。ハイカラ號と花電車の間に、参加グループが入り、踊りながら行進します。ハイカラ號に続くグループは、踊りも揃っていてお上手です。

以降、役所や企業など、各グループの踊りが続きます。どのグループも個性があって元気がよく、何より3年ぶりの祭りを楽しんでいることが伝わって、見ている方も楽しくなりました。

そして、トリは、函館空港による「キツネダンス」、これには盛り上がりました。

今年はコロナ感染を考慮して、時間や内容を一部縮小したものでしたが、私自身、久しぶりのお祭り見物であり、とても楽しいものでした。各グループそれれぞれ見応えがありましたが、いちばんは、市役所チームの「祭り」でしょうか。リーダーのノリが最高でした。来年もぜひ見学したいと思います。

祭りのあと(翌朝)、ちょっとだけ撮影。初めての場所(弥生坂)です。函館市電が走る風景、まだ知らない場所、未訪の季節が多々あります。JRは廃線続きですが、札幌と函館の市電はこれからも元気に走ってほしいと思います。微力ながら、応援も兼ねて、沿線風景を発信していきたいと思います。

白老鉄日記vol.82「港まつりと花電車」でした。今回は2泊の旅程で、一泊目はJRイン(初めて)、二泊目はセンチュリーマリーナでした。どちらもリーズナブルで、食事は美味しく、お風呂は絶景、部屋は快適で、大満足でした。(写真は、JRインのロビー)

四季の旅写真Gallery Annex

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