初秋の色(根室本線)

北海道に移り住んで今月で12ヶ月目。同じ景色でも、日々の暮らしの中で「線」で感じる季節は、旅行者視点とは違いますし、新しい発見もあります。
9月の北海道は収穫の季節。畦道を彩る彼岸花はありませんが、米どころ芦別の田園を楽しみに、初秋の根室本線を訪ねました。(2022/9/4-5)

新千歳空港で、長年の鉄友Nさんと合流し、道東道を北上し滝川から根室本線沿線へ。午前のダイヤに間に合いました。天高く、黄金の稲穂が色づく田園。申し分ない条件で撮影開始です。

青空に黄金の田園。千切れ雲がふわふわ浮かぶ秋の日。今年も無事収穫を迎えられたな~と感慨深い待ち時間。そしてやってきたのが、珍しく宗谷色でした。

撮影後、最寄りの東滝川駅に寄りました。好ましい素朴な木造駅舎です。

次の便は、午後2時過ぎ。たっぷり時間がありました。沿線を散策しながら富良野に向かいました。途中、芦別で名物ガタタンラーメンを頂いて、午後2時過ぎの富良野発下り列車は布部駅が見える位置で田んぼを入れて撮りました。7月もここで撮りましたが、田んぼの色は青色から黄金色になっていました。

芦別に戻り、今回の本命場所、上金剛山へ。芦別市が再整備した展望台からの眺めです。ここは北海道の米どころ。見渡す限り黄金の田園が広がっています。キハ40見えますか? ここで二本撮り、満足して下山しました。

次の列車は、上の写真と同じ場所です。平地で見るとこんな感じ。傾斜があって、棚田の雰囲気です。

夕暮れ時は、赤平辺りの黄金の田園で。空は焼けませんでしたが、いい時間帯に列車がやってきました。

秋の日は釣る瓶落とし。6時を過ぎると一気に暗くなります。辛うじて青が残る時間帯、東滝川駅で撮りました。今夜のお宿、芦別温泉スターライトホテルに向かいました。

翌日は天気が崩れる予報でしたが、雲多めながら、青空も見える朝です。5時前に宿を出て、富良野発の始発回送から撮影開始です。

始発列車が、淡い緑になった落葉松林をバックに撮りました。北海道の季節の色は明確です。2か月後には黄金色になり、白い冬がやってきます。

再び、上金剛山の展望台から。曇っていますが、芦別岳も見渡せます。

今回の本命の撮影場所、二度登って良かったです。曇天ゆえ、白いキハが昨日より目立ちますし、構図的にも納得のいくバランスで撮れました。

撮影を終え、ゆっくりお昼。Nさんを新千歳空港にお送りし、夕方には自宅に戻りました。

「白老鉄日記vol.86 初秋の色」、期待通りの色が撮れました。次は来月、紅葉です。

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