白い坂と長い夜(函館市電)

長い冬も折り返し点を過ぎました。除雪は飽き飽きで春が待ち遠しいですが、趣味人としてはまだ冬景色を楽しみたい気分。そんなわけでこの冬初の函館です。私が滞在した期間は雪は全く降りませんでしたが、今シーズンは雪が多い函館、鉄も食も堪能しました。後味良しです。(2023/2/6-8)

朝、白老を出て、下道を走り、北舟岡、静狩、仁山などで鉄休憩しながら、16時前に函館に到着。ホテルにチェックイン後、さっそく市電撮影。夕暮れ迫る谷地頭に向かいました。おぉ、白い坂。会いたかった景色です。

次にやってきたのは旧型716、好きな車両です。谷地頭を出発するところ。谷の底にある谷地頭、実は火山の火口なんです。ブラタモリでやっていましたね。

坂の頂上にある青柳町電停。いつもフォトジェニックです。回転式方向幕の旧型車両は、シャッタースピードを気にせず撮れるので、夕暮れ時でもブレずに済みました。

青柳町から十字街に戻りました。二月になり、日は長くなりましたが、5時過ぎには真っ暗。長い夜の始まりです。

十字街のランドマーク、旧丸井今井百貨店(現丸井今井は五稜郭にあります。)をバックに。道路わきの雪山の高さに、今シーズンの函館の積雪量を実感しました。

十字街から末広町まで歩きました。日が暮れてかなり冷えてきました。そろそろ宿に戻って、まずは温泉です。

翌朝も市電撮り。ホテル近くの市役所前電停。まだ夜明け前です。「好きだな~」と思われるかもしれませんが、ゴルフ然り、釣り然り、趣味とはこういうものです。

末広町~十字街を歩き、洋風木造建築を絡めて、有名どころの冬景色を撮りました。さて朝食です。泊まっているホテルは朝食がウリなのです。

連泊なので、朝食後は、屋上の露天風呂に入ったり、ゆっくりしました。腹いっぱいだし、血糖値が上がりすぎるので、昼は抜きにして、午後から再び、谷地頭の坂へ。路面の雪はかなり溶けてしまいましたが、坂の頂上にある青柳町電停とバックの雪山(三森山、標高約800メートル)、撮りたかった風景です。

夕食は、老舗すき焼き店、阿さ利本店を予約しました。函館通曰く、函館は海鮮より肉だと。都合の良いことに、お店は、市電宝来町の電停前です。いったんホテルに戻り、少し早めに出て、十字街~宝来町間で少し撮影しました。

ここで、夕食(すき焼き)。肉屋さんもやっている、阿さ利さん。老舗らしい店構えです。広い和室(個室)で、たいへん美味しく頂きました。昼はランチ(1,500円)もやっています。名物コロッケは午前中に売り切れだとか。次の楽しみができました。

最終日も、朝食前にちょこっと撮影。みたび、青柳町に向かいます。

この朝は、車両運よく、旧型の車両が次々とやってくる展開(しかし、530には今回も会えませんでした)でした。宝来町方面からの坂の眺めです。

暮らしの中にある市電。利用されてこその鉄道。良いもんだなと思います。いつまでも、こんな日常が続きますように。

すい臓がん疑いが無くなって、とりあえず安堵の旅でした。宿泊先は、いつものセンチュリーマリーナ。今回も旅行支援の恩恵により、一泊8,500円、北海道Love割2,000円付きで利用することができました。帰りは、大沼公園、落部、山崎、北舟岡で撮影しながら、白老に戻りました。

長いアルバムを見てくださり、ありがとうございました。白老鉄日記vol.110「白い坂と長い夜」でした。

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