冬の噴火湾、駅めぐりの旅

2月は2度の函館。在京時代は有名な歌のとおり「はるばる来たぜ」の地でしたが、今は車で片道200キロ、気軽に行ける距離です。函館往復の道中は、室蘭本線、函館本線の駅めぐりをしました。この噴火湾に沿って走る鉄路は貨物列車や特急が走る大動脈ですが、新幹線が45分で札幌・函館を行き来する時代には、その役割が大きく変わります。だから今を記録しておきたい、そんな思いもあっての駅訪問でした。(2023//2/6,8,26,27)

室蘭本線 静狩駅

私の住む町から函館までは、噴火湾に沿った国道(36号、37号、5号)を南下します。行程の中間点が長万部。静狩駅は長万部町内の駅で、小幌峠を降ったところにある集落の中心駅です。国道を逸れて海沿いに走り、角を曲がると木造の意外としっかりした駅舎が見えます。レトロ感たっぷりです。久しぶりに訪ね駅舎が健在だと嬉しくなります。

函館本線 国縫(くんぬい)駅

かつてはここから瀬棚へ行く瀬棚線が出ていました。今は一日当たり利用者も一桁ですが、待合室にはたくさんの椅子、往時が偲ばれます。本数が少ない普通列車がやってくるタイミングで訪問しました。撮り終えて、車に戻ろうとすると再び踏切音。貨物列車が猛スピードで通過していきました。この辺りは北海道の「首」の部分。日本海との距離が短いため、雪が多いです。

函館本線山崎駅

八雲朝の北部にある駅。線路に沿ってススキ野が広がっています。秋には、ここで最後の281系北斗を見送りました。駅前広場には、ログハウス風のカフェがあります。私が訪ねた時は営業開始前か休業日で、まだお店に入ったことがありません。

函館本線 森駅

ロケーション抜群です。線路の先には駒ヶ岳。晴れて見通しが良い日は、ホーム正面に、噴火湾の対岸にある羊蹄山が望めます。この日は駒ヶ岳日和でした。森駅と言えばいかめし。駅舎は平凡ですが、駅ロータリー内にあるいかめしの柴田商店ビルはとてもレトロです。

函館本線 仁山駅

かつては「同格」だった渡島大野駅が「新函館北斗駅」に大出世しました。一方、仁山は昭和の時代から、時が止まったような雰囲気。スローな空気が流れています。日に1回、この駅で普通列車の交換があります。そのタイミングを見計らって訪ねました。

もうすぐ、終点函館です。私の駅めぐりにお付き合いくださり、ありがとうございました。(白老鉄日記vol.112)

四季の旅写真Gallery Annex

北海道、関東中心の、鉄道風景写真ギャラリー(新館)です。

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