晩秋の海線(函館・室蘭本線)

東室蘭から函館まで。長万部を境に線名は変わりますが、噴火湾に沿って走る北海道の鉄道大動脈です。そのほとんどが非電化複線です。散歩の守備範囲は北舟岡辺りまでで、それより先は、函館への行き帰りに撮ります。今回も函館への旅の途中で、良いタイミングで数か所寄りました。TOP写真(下)は、礼文華の森を行く函館行北斗、落葉松黄葉が晩秋の証です。(2023/11/13,15)

北斗6号(洞爺10:39発)を礼文で撮ったあと、お昼は、森町の「ひこま豚食堂」。前回訪問ですっかり気に入り、お昼はここでと楽しみにしていました。ひこま豚とは道南のブランド特上豚肉です。この食堂では、部位・焼き方・量(グラム)が選べます。私は、ステーキ・リブロース・150gにしました。定食セットで1,000円ちょっとです。

食欲は満たされました。写欲の方は、一日1回だけの仁山駅の交換を狙います。この鄙びた具合が素敵な仁山駅。1年ぶりです。駅前には温泉ホテルが1軒あり、お値段も手頃。道南鉄旅にはおススメの宿です。

仁山駅での交換は14:53。家族旅の場合、待ってもらう時間は30分を限度としています。待つ身にしてみれば「またかよ」の気分にならぬよう、そこそこの待ち時間のタイミングで撮るよう心掛けています。
正式な発表はないものの、道南でのキハ40もそろそろ置き換えの時期。キハ40同士の貴重な交換シーンが撮れました。これを撮って函館まで30分。明るいうちに、今夜のお宿(センチュリーマリーナ函館)にチェックインできました。

函館からの帰りは、この旅いちばんの快晴。今回は2泊で、2泊目は湯の川温泉。朝は温泉に入り、旅館の朝食を腹いっぱい食べて、ゆっくりチェックアウト。空港から無料高速に乗ります。駒ヶ岳もばっちり見えています。ここは1枚撮りたいところです。定番の駒ヶ岳バックの快晴・順光写真です。大沼10:50発函館行です。

木立を抜けるシーンも望遠で撮りました。枯れ木の風景も良いものだなと、最近思えるようになりました。歳を取ったからでしょうか。

次の狙いは、四季島です。今年最後の北海道ツアー。落部通過が12時過ぎ。普通に走れば間に合います。落部には11時40分頃に到着。快晴で噴火湾ブルーが冴えます。ただし、冬の日差しは低いので、カーブの光線が弱い。ここで閃きがありました。魚眼の出番です。魚眼選択は正解でした。こうしてみると噴火湾は湖のように穏やかな海であることがよくわかります。

標準レンズで捉えた、定番構図です。

大沼と落部で2回撮れて、写欲もそこそこ満足。下道をゆっくり走り、途中、買い物などしながらでしたので、日没は北舟岡辺り。もう1枚撮れると思ったら、朝は見えていなかった羊蹄山が見えています。「急げ!黄金」です。列車通過5分前に到着し、急いで三脚をセット。日没2分前に、貨物が通過していきました。夕日にほんのり染まる羊蹄山。季節が進み雪の面積も増えました。旅の最後に納得の1枚が撮れました。

白老鉄日記vol.155「晩秋の海線」でした。
旅の途中で見かけた、おもしろい標識です。「赤いキツネと緑のタヌキ」バージョンもあるみたいです。

四季の旅写真Gallery Annex

北海道、関東中心の、鉄道風景写真ギャラリー(新館)です。

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