霧氷アゲイン(根室本線)

霧氷と言えば、橋幸夫の「むひょう~♪」。50を過ぎ、真冬の北海道でホンモノの霧氷を見た時、私の頭から橋幸夫が消えました。マイナス20度を下回ると発生する、雪とは違う透明感がある白。日が昇ると消えてしまう白。儚いものは美しい。そんな霧氷にこの冬は根室線で3度も会えました。(2024/2/4-6)

北海道が素敵なのは四季のメリハリです。どの季節も印象的ですが、やはり冬こそ北海道です。この宮脇俊三氏のシンプルで何の衒いなく発せられたフレーズは、冬の北海道を知る者にとってはまさに名言なのです。
今回の旅は2泊3日。同好の友人との旅です。初日は午後に富良野に到着。到着した日は曇り空の普通の寒さです。宿が滝川だったので、夕暮れは芦別駅で。久しぶりにタラコです。

日没後、東滝川でも撮影。雪深いです。でも耐えられない寒さではありません。
天気予報では、これから2日間、低温で快晴。「冬こそ北海道」になることを期待しつつ、夜は滝川の松尾本店で、旨いジンギスカンを頂きました。

そして2日目。宿を出たのが6時過ぎ。暁空に星がいっぱい。半端ない寒さです。夜が明け、美しい朝を迎えた東滝川駅。ここではピンネシリを撮るのが目標です。

石狩の名峰ピンネシリがしっかり見えています。ここ東滝川駅は、線路の先がピンネシリというロケーション。アーベンロートのタイミング(ほんの少しピークより後)で、芦別発の列車。結果論ですが、これは跨線橋から撮るべきだったと。

上り列車が続きます。富良野始発の滝川行2両編成。先頭がタラコです。日は完全に昇り、霧氷が付いた防雪林が輝くシチュエーション。マイナス20度らしく、高らかに水蒸気を吐いての出発シーン。PLが利いた条件で、納得の1枚となりました。

そして、クライマックスの「跨線橋からのピンネシリバック」。同行いただいたAさんが除雪してくださり、低く構えて、電線を交わすことが出来ました。まずは、富良野行普通列車。キハ40宗谷色です。

続いて10分後に、富良野貨物。雪煙を巻き上げて通過。赤スカです。モニターで確認するとトップナンバーです。ピンネシリはマツネシリとの夫婦山。構図的に無理なく収まりました。

東滝川で朝の写欲はほぼ満たされました。場所を変えて富良野を目指します。国道をゆっくり走るも路面はツルツル。無理は禁物です。先を急がず、途中の野花南で1本撮りました。野花南駅も、普段は見られない霧氷に覆われていました。到着した列車からは下車する人もいて、生きている駅らしいシーンが撮れました。

富良野では、ラベンダー橋、ワインハウスの丘の定番で撮りました。とくにワインハウスからは十勝連山方面が絶景で、富良野線H100がちょうど通過するタイミング。何度も撮った富良野岳バックですが、今回が一番です。

朝の部終了です。午後までまったりして、午後は山部落葉松林へ。雪原にキツネの足跡。その先には布部岳。キハ40がきっちり収まる風景です。

長い一日、締めは空知川の河原から。この時が、最も寒いと感じました。ちょっと集中力を欠いてしまい、2枚目は、開放して星空にすべきでした(反省)。この日のお宿は、金山湖の保養センター。大きなお風呂で冷えた身体をが温まりました。

そして3日目。予報通り極寒の朝です。始発回送を金山駅で撮り、霧氷を求めて、富良野方面に車を走らせます。霧氷で覆われた下金山。「冬はここで霧氷を」と期待していた場所です。期待どおりです。ここで二本撮りました。

続いて、富良野岳バック。ここで撮るのは初めてです。廃線までに一度は撮っておきたい場所でした。

そしてラストは布部。時間はもう10時近くですが、霧氷がまだありました。芦別岳もくっきり。今回の旅のラストに相応しい1枚になりました。

最後、布部駅でしばし佇みました。

絵的には十分に満足。根室線の冬を撮り尽くしたとの達成感がある反面、マナー最悪な撮影者も散見され、気分はよろしくありませんでした。

中には国道に停車して撮るなど、マナー以前の法令違反を目撃しました。見つけたら当然注意はします、何らかの抑止力になればと。廃線まで残り2ヶ月を切りました。トラブルや事故無く、無事にラストランを迎えること。願いはそれだけです。

白老鉄日記vol.172「霧氷アゲイン」でした。
宿泊先 2月4日 ホテルスエヒロ(滝川) 2月5日 金山湖保養センター

四季の旅写真Gallery Annex

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