別れの3月(根室本線)

根室線最後の季節を追いかけています。日高線は別れを惜しむ間もなく「突然のさよなら」でしたが、終わりが分かっている根室線は別れの辛さが身に沁みます。毎回が「さよならの旅」です。春から順に季節を巡り迎えた3月。この旅もそろそろ終わりです。各駅には「ありがとう」のプレートが設置されていました。(2024/3/6-7)

まず向かったのはかなやま湖。やっていましたワカサギ釣り。氷はまだ40センチの厚さ。歩いて湖上に立ち、ワカサギ釣りのカラフルのテントとその先にある根室線の鉄橋、やってきたのは北海道色とタラコの2連。最後にして、宿題の1つが片付きました。

湖上に居るので、かなやま湖は全て見渡せます。小橋を行く午後の2両編成。小橋に2両は収まりませんが、冬場は枯れ木で見通しが良く、2両走っている様が撮れました。日差し強く、温かい午後でした。

かなやま湖で15時台の往復と撮り、次に向かったのは下金山駅。次の列車は17:11。日没時間とほぼ重なって、素晴らしい空色でした。下金山は控えめな駅ですが、フキノトウ、ルピナス、落葉松黄葉、霧氷と、季節の節目で、良い写真を撮ることが出来ました。

次に布部駅に向かいました。下金山で撮った列車が、東鹿越から戻ってくるのは18:15。まだ真冬のサイズを保っている氷柱と撮ることにしました。駅の灯りと列車のヘッドライトに照らされてジュエリーアイスになった氷柱。空もギリギリ蒼さを保ち、山の稜線が見えるタイミングでした。

布部駅の「ありがとう」のスタンプ。前回訪問時(1月)は失敗押しだったのでやり直しました。期間限定の貴重なスタンプです。

お宿は「ラビスタ富良野ヒルズ」。夜の富良野駅でもちょこっと撮影。それほど寒くありません。次は「ぬのべ」の表示があるうちに、キハ40が停車しているうちに、撮っておきたかったカットです。

翌朝は、よく冷えました。まだ真冬です。

回送送り込みは、山部の落葉松林で。山はくっきり、少しアーベンロート状態。何度も撮ったこの場所。山が見えるのは今回が最後かも。

始発列車は、下金山。期せずして霧氷の駅。再び真冬のシーンを収めることができました。

次の東鹿越行きは、金山ダムから。桜木には霧氷が付き、空知川は川面が凍っています。ここも真冬らしい風景でした。これで、芦別岳バックが春夏秋冬揃いました。

日が昇った直後のかなやま湖。幻想的でした。

東鹿越駅に立ち寄って、返しは再びかなやま湖で撮りました。

ダイヤ改正前の最後の富良野でした。ダイヤ改正で無くなる野花南や上芦別での交換シーンも撮りたかったですが、これにてこの旅を終えることにしました。白老鉄日記vol.177「別れの3月」でした。

四季の旅写真Gallery Annex

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2コメント

  • 1000 / 1000

  • eaglecafe4

    2024.03.27 22:53

    アツシさん、おはようございます。 いよいよですね。まだそれほど切迫感を感じません。全てが終ってはじめて実感するのかもしれませんね。120年の歴史の最後を見届けられたのはラッキーでしたし、写真の力で、戻れない過去にいつでも戻れる場所を作ろうと、この1年はけっこう真面目に撮りました。私にとっての富良野への200㌔は、少しプレッシャーもあったので、終わるとホッとする気持ちも生じるかもしれません。でもこんなに熱くなったのは久しぶり。4月からどうしましょうかね状態になるかもです。 アツシさんとお知り合いになれたこと、私はとても嬉しく思っております。大切な北海道のお友達です。私の写真がご参考になったのなら、この上ない幸せです。これからもどうぞよろしくお願いいあします。 最終日は、富良野のセレモニーを跨線橋から望遠で撮ります。そのほかでは、布部と下金山でしょうか。バタバタと車の置き場もないような状況は嫌なので、余裕をもってお見送りをしたいと思います。
  • atsushitetsudou

    2024.03.23 12:33

    こんばんは!こちらにはご無沙汰してました。いつもステキなお写真拝見してます。根室本線はいよいよ廃線が近づいてますね。寂しさと撮り残した季節の悔しさとで複雑な心境ですが、楽しく通った10ヶ月でした。これもひとえにeaglecafe様のおかげです。本当にありがとうございます。一期一会の景色に出逢えたのは『運』を分けて頂いたこと、構図や場所を教わったこと、つまりeaglecafe様と出逢えたことに尽きると思います。感謝しかありません。ラストランしっかり見届けたいです。どこで見送りするかが悩ましいです(^_^;)季節の変わり目ご自愛下さい。