2024年は、キハ40ラストシーズンです。最後の聖地である日高、根室、そして函館海線と訪ねたいところが多々あります。お陰様で、時間はたっぷりある身の上なので、悔いのなきよう記録していきたいと思います。今回は道南で春のキハ40三昧。本州から旧友が来道しての二泊三日。最高の天気で、桜の季節を楽しみました。(2024/4/22-24)
今回は、事前に新しい場所を幾つか予習しておきました。函館駅で旧友Aさんを待ち合わせ、まず向かったのは、その予習場所の一つである「きじひき高原」です。標高600メートル高台です。雪融け後道路が開通したのは2日前。車で山道を登ること約20分。頂上には展望台と休憩所があります。左を見れば噴火湾越しの羊蹄山、右に目を向けると函館山の先の下北半島が見渡せる、期待した以上の絶景です。
頑丈な三脚を立てても動くほどの強風です。レンズは300×1.4テレコン。シャッタースピードは1/1600で構えて撮ったのこれです。大沼と小沼に架かる橋をキハ40北海道色2両が辛うじて分かるほどの遠さです。まだ木々は枯れ木の状態。これから緑の季節、紅葉の季節に再訪出来たらいいなと思います。
天気は最高。14時台に2本普通列車が通過する落部で構えました。駒ヶ岳は勿論のこと、対岸の羊蹄山もくっきり見える条件。1本目は駒ヶ岳、二本目を羊蹄山を入れて撮りました。
夕方にかけて、雲が多くなりましたが、駒ヶ岳は依然くっきり見えています。ここもニューポイント。林間を走る砂原支線の中で、数少ない駒ヶ岳が見える場所です。
日が落ちる前に、定番撮影地、小沼の跨線橋から。ここまでオールキハ40。キハ150も運用に就いているとのことですが、今のところはまだ見かけていません。
宿(グローバルビュー函館)にチェックイン後、旅の相方Aさんが事前に調べてくださった、柏木町の桜並木で試し撮り。明日の朝はここで530を撮ること決定です。
そして翌朝。曇り空ですが薄日も差しています。予定通り柏木町の並木です。昭和初期に植樹された染井吉野。老木ですが、枝ぶりもすばらしく、ちょうど満開。車の往来が多く、被るリスクは高いですが、たまにこのようにうまく撮れることもありました。残念ながら530通過時は車2台と被り、撃沈。
その後、530は大三坂でも構えましたが、おばちゃんがスマホで桜を撮るために軽自動車を目の前に停車。これも敢え無く撃沈となりました。写真は530通過前に撮影した市電です。ここでは、SNSでお世話になっているGさんにお会いすることができました。
市電の桜のあとは、桜鉄のお目当ての一つ、道南いさりび鉄道の上磯に向かいましたが、なんと桜は開花前。このように2日目の午前は、不運な展開が続きます。
しかし、天気は回復。2日目も駒ヶ岳はしっかり見えています。気を取り直して、小沼、そして森駅で、駒ヶ岳とキハ40。
前日に続いて、落部で午後2時台の普通。快晴ですが、前日とは一変する強風です。普段穏やかな噴火湾にしては、荒波です。
すぐにやってくる函館行普通は、すこし場所を変えて、石倉の海岸に移動。波が良い感じでした。
森方面に戻る途中、漁港で車を停めて、荒波越しに駒ヶ岳。この二日間、駒ヶ岳はずっと姿を見せてくれています。
夕暮れまでは、砂原支線を巡ることにしました。まず、渡島砂原駅。旧砂原町は、森町に合併されましたが、渡島砂原駅は、独立した町だった砂原の中心駅。本数は少ないものの、立派な木造駅舎です。
そして砂原支線では最も栄えている鹿部駅。ここで、午後4時の函館行、そして午後6時台の交換を撮りました。午後6時台の交換では、函館からやってきた森行きは、通学帰りの学生さんが多数下車。駅前は、お迎えの車でいっぱいになりました。
これにて二日目終了。お宿は、仁山温泉。寒の戻りで肌寒かった1日。温泉で温まりました。
仁山温泉は、仁山駅の駅前。最終日は、仁山駅での朝練から開始です。ここで、初めてキハ150に遭遇しました。
駅の桜が開花前だったのは残念でしたが、辛夷が咲いていました。
この後、道の駅での買い物、七飯駅に寄り、函館に戻り(私が前日、携帯充電器をホテルに忘れたため)、湯川で足湯と市電を撮り、大沼に戻りお昼を食べ、午後イチは、駒ヶ岳駅で交換を撮りました。
締めは、本州に戻る四季島を、小沼の跨線橋から。最終日は駒ヶ岳は見えませんでしたので、芽吹きが始まった林間構図で撮りました。
四季島通過の10分後、藤代支線を大沼方面に向かう普通列車。この旅のファイナルカットです。青色キハは「道南海の恵み」。3日間、キハ40三昧、よく撮りました。
白老鉄日記vol.185「春の噴火湾とキハ40」でした。旧友Aさんとの楽しい珍道中でした。
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