去年の今頃は、根室線(富良野口)最後の紅葉で大盛り上がりでした。今年の根室線(滝川口)は、炭鉱で栄えた時代を想像しながら、静かに楽しむ旅でした。
前線が通過してお日様が見えない時間が多かったこともあり、よく言えばシック、時折差す秋の日差しが印象的でした。齢70、体調を気にしながら撮影を続けるフェーズになりました。自らの強運を信じて、長く桜や紅葉を楽しめたらなあと思います。(2024/10/26-28)
新千歳空港で旧友Aさんをお迎えし、早来で一本撮って、お昼は岩見沢でラーメン(お目当ての栗山町の廬山が臨時休業)を食べ、午後1時に東滝川駅に到着しました。ここで最近お知り合いなったCさんと合流。この日は3人での撮影となりました。来年3月で廃止決定の東滝川駅。利用者は少ないですが、駅の花壇はいつも手入れ良く花で溢れています。
私にとっては毎回の場所(東滝川駅を望む国道)から、撮影開始です。冠雪前ですがピンネシリもしっかり見えています。やってきたのは北海道色。午後の逆光で防風林の紅葉も美しく、秋らしい1枚になりました。
次の列車は、Aさんのリクエストで茂尻駅と人道橋を見通す場所から(トップ画)。今回の旅を象徴する1枚となりました。芦別で交換する列車がすくにやってきます。同じ茂尻で場所を変えて撮りました。紅葉もまずまずでした。
北海道の秋の日は早く、日没は16時半。前回もここで夕日を撮りましたが、季節が進み、今回は線路の先に日が沈む巡りでした。山の端に日が落ちて約5分後、富良野行がやってきました。なんだか黒っぽい。側面の残照を期待しましたが、やってきたのは紫水でした(;^_^A それでも、すっきりと晴れ渡り、石狩の山々がシルエットのように浮かびました。満足度の高い秋の夕暮れでした。
10月も終わりに近い時期です。日が落ちて冷えてきました。「もう一本」撮って締めようと、ストーブのある芦別駅で。真っ暗です。ここで解散。Aさんと私は宿に向かいました。
二日目。天気は下り坂予報ですが、朝のうちは晴れていました。富良野方面に向かいましたが、霧が出ていました。上金剛山に登れば雲海が見られたと思いますが、野花南駅は雲海の中。この日最初に1枚です。せっかくの北色2両なのに、、、。
さらに富良野方面に進みましたが、山はまったく見えず。ちょうどやって来たのはこの車両。紅葉は綺麗だったのですけどね。リズムがイマイチな二日目です。
この後、赤平方面に戻り、いくつか撮りました。曇天で視界もイマイチ。紅葉がほぼ見頃だったのが救いです。この後、留萌本線を訪ねました。
Aさんのリクエストで雨竜川の鉄橋。ここは構図はAさんにお任せして、私はイージーに同じ場所で撮らせてもらいました。立派な鉄橋です。久しぶりに見たキハ54です。再来年には廃線になる留萌本線。良い記録になりました。
そして、これが私のお目当て。秩父別駅の「ハロウィンステーション」というイベントです。10/26と27の2日間限定です。地元秩父別町の有志の方々が準備されたものですが、全てが期待以上、訪ねて良かったなぁ。ネタ(車両)は追いかけませんが、こういうネタは好きです。心から楽しめました。
夕方に根室線に戻り、この日の締めは上芦別駅。日が沈んで20分後。空色の具合が最高のタイミングで列車が到着。これを撮って、早々と宿に向かいました。温泉が素晴らしい、秋の夜長を過ごすには最高の宿です。
最終日は、宿で朝食をいただいて、写真趣味人としては、遅めの撮影開始です。貨物を撮るのが目的で野花南で撮影準備をしていたところ、その前にやってきた普通列車が国鉄色。やはりこの車両は千両役者です。
富良野から戻ってきた国鉄色を赤平で撮って、今回の根室線を締めました。天気は回復傾向で石狩の前山や滝川の市街地が見渡せました。富良野口のような絶景は求められませんが、滝川口は別の良さがあることがよくわかった訪問になりました。続いて、日高線に向かいましたが、後日別記事にいたします。
追伸。赤いキツネと緑のタヌキの標識。道内でも3か所だけというレアなものです。助手席からAさんに撮っていただきました。
白老鉄日記vol.213「晩秋の根室線」でした。
旅の備忘録(今回の宿)
10月26日 雲海の里かもい岳(初宿泊。歌志内市内。赤平まで15分。大浴場のある清潔な宿。コスパ良し)
10月27日 芦別スターライトホテル(温泉、食事など申し分なし。お気に入りの定宿)
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