晩秋のキハたち①(海の夕焼け) 白老鉄日記 vol.32

夏以来の白老、日が沈む位置も時間も変わりました。海で季節を感じられる場所って素敵なだあと思う秋です。晩秋の週末の噴火湾沿線は、穏やかで温かでした。せっせと働きちょっぴり贅沢。闇があるから光が眩しい、谷があってこその山、そんなリズムで過ごせる時間が続いていることがありがたい。2019/11/2~4

数えると今年8回目の北海道。連休3日間を上手に過ごそうと、6時台のエア・ドゥ便に乗りました。ちょうど初冠雪の冨士山が、雲間から見えました。

飛行機は定時に千歳に到着し、レンタカーを借りて、一本撮ろうと早来に向かいました。早来駅のある安平町は道内屈指の馬産地で、多くの名馬は(ディープもジェンティルドンナもアーモンドアイも)早来生まれです。駅併設の物産館で悠長にコーヒーを飲んでいると線路に響く重低音。なんと日中1本だけ通過する貨物が行ってしまいました(痛恨のミス)

10時台の上り列車はキハ40。最近キハ150が運用に入ることがあるなか、幸先良しです。それ以上に嬉しいのは、この時期(11月上旬)に落葉樹の紅葉が残っていること。今年は色づきはかなり遅いようです。

先月は常紋で、今月は胆振で、2度見ることができた北海道の紅葉です。

天気予報は三日間ずっと晴れマーク。白老に向かいます。道中南下するにつれ、紅葉がいっそう鮮やかになっていく感じ。

お昼は、白老(北吉原)のだるま亭。私の中では日本一旨い。半年ぶりの味です。北海道に来た!を実感しました。

スーパーくまがいなど白老の町中で買い物をして、樽前のポイントへ。ここも前山が紅葉見頃です。やってきたのはキハ40。今回の旅はキハ運良さそう。

本州より、日の出が遅く、日の入りが早くなる北海道の秋。夕日ショーを楽しみに南下します。富浦のPAから、青い太平洋と室蘭本線。さっそく貨物がやってきました。

黄金では羊蹄山は見えなかったので、稀府で有珠山バックに、300㎜にテレコン付けて、日没前の日差しを受けた貨物列車。晩秋らしく撮れました。

16時台に上下二本の普通列車がやってくる北舟岡。到着したときはまさに日の入りのタイミング。夏の頃は長和方面に沈んでいた夕日が、この季節は駅正面に沈みます。

日没直後に、東室蘭行き普通列車。よく撮る構図で。日高色が単行で来てくれました。晩秋は残照が側面に当たるので車両の存在感が増します。

後追いも、良い感じです。秋の海はなんとなく寂しい感じ。駒ヶ岳見えています。

約15分後に、長万部行き。遠くに2つ目が見えました、これもキハ40です。駒ヶ岳と駅名標の間に到着する列車が収まるように構えました。ほんのり茜色に染まった秋の空。寒くはありませんが、日が落ちると冷えてきました。

この列車は、下車する学生さんが多いです。やはり人が居てこその駅。ホッとします。

勝負カットは2枚上ですが、ついでに撮ったこの1枚が旨く撮れました。残照に輝く波から夕暮れが想像できるのではと。いつも素敵なシーンに出会える北舟岡。今回も満足です。

伊達紋別に向かう普通列車を見送って、初日終了です。

思いのほか、秋感たっぷりの写真が撮れました。短い滞在ですが、明日は洞爺湖畔に泊まる予定です。噴火湾や山々の紅葉が楽しみです。(「晩秋のキハたち②」につづく。)

四季の旅写真Gallery Annex

北海道、関東中心の、鉄道風景写真ギャラリー(新館)です。

0コメント

  • 1000 / 1000