渡り鳥みたいに(都電荒川線)

街が色づく季節に、所用で東京へ。50年住んだ東京ですが、荒川線はふるさとのような場所です。用事の合間に、沿線の特に馴染みの場所で良い時間を過ごしました。変化続ける東京。これからも渡り鳥のように毎年訪ね、現状を見届けていきたいと思いました。(2022/11/17-21)

羽田に着いたのはお昼過ぎ。久しぶりの東京で楽しみなものの一つは、在京時代馴染みだった「食めぐり」です。私は超B級グルメです。最初に行こうと思ったのが、京急のえきめんやですが、品川駅のお店はなんと閉店。仕方がないと、翌日行こうと思っていた笹塚ロビンで、ハンバーグスパゲッティ(ミートソース)をガッツリ頂きました。夕方、食後の散歩を兼ねてちょこっと荒川線。

やってきたのが、クリスマス号。もう、そんな季節なんですね。

夕暮れの宮ノ前。尾久八幡神社の銀杏は色づきが早いのです。今年も早く、道路側の銀杏はは既に散りはじめでした。

やっぱり、荒川線は落ち着きます。リズムよく小一時間撮って、お宿(笹塚)に帰りました。

翌日は、所用が終って、平河町の治平(豚の角煮)でお昼のつもりでしたが、なんと閉業。仕方なく高田馬場へ。ここは元職場があった場所です。遅いお昼を食べました。定食屋の早苗か、駅前のとん久か、ゴーゴーカレーか迷った末、とん久で、ヒレカツ定食。食後の散歩に、王子駅前~飛鳥山界隈で荒川線をちょい撮りしました。

明治通りを臨む、音無橋の街灯が灯ると、昭和の東京が蘇ったようでした。

次の日は所用が終ってから、たっぷり荒川線。お昼は、庚申塚駅ナカのいっぷく亭です。この日は、荒川線の友Yさんがお付き合いしてくださいました。庚申塚から大塚駅前を通り過ぎ、向原まで歩き、鬼子母神前へ。例年だと、12月になってから黄色く染まる、学習院下の明治通りに沿った銀杏並木。今年はすでにかなり色づていました。銀杏のボリュームもなかなか見事です。

しかし、一つショックだったのは、環状五号線の道路工事の影響で、線路端の生垣が無くなり、工事の足場が組まれたこと。何年か後に完成すると思いますが、銀杏並木が残され、美しい新たな街並みになることを期待したいと思います。

学習院下電停付近の景観はこれまでどおりです、今のところ。

夕暮れまでの時間。千登世橋から、いつものように、線路とその先にある新宿の高層ビル群を眺め、そして撮りました。

無くなったお店が多かったのは残念でしたが、脱皮するように街並みが変わっても、健気に走り続ける荒川線。これからも、見続けたいと思います。渡り鳥みたいに。Fin.

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