9月は勇払原野。薄が穂を出して原野全体が薄野になります。背後には支笏湖外輪山が見渡せます。いかにも北海道らしい鉄道風景でありながら、たぶんこれを意識して撮るのは私が最初ではないかと思います。地の利を活かし、晴れの日を選んで通いました。(2023/9/15,22)
まずは9月15日(金)の撮影から。ゆっくり自宅を出て、お昼過ぎに勇払原野に到着。日高本線は、早朝の2往復、その後10時台、12時台、15時台、17時台の往復が撮影可能です。この日は12時台の往復から撮影開始。やってきたのは「むかわ竜ラッピング」のヨンマルです。背後には恵庭岳も見渡せ、広大な薄野を行く日高線。ほぼイメージ通りの写真が撮れました。
鵡川方面にロケハンしているうちに、早くも鵡川からの返しが来る時間になりました。浜厚真駅で駅撮りです。
そして午後3時。鵡川行です。12時台とは少し場所を変え、恵庭岳が正面バックに入る構図です。半逆光の条件になったものの、薄雲が出てきて、光線が弱くなってしまいました。次の鵡川からの返しは、完全に曇ってしまいました。17時台の往復は諦めて、撤収しました。構図的には良い場所なので、近々リベンジです。
その後は、曇り、雨の日が続き、ようやく晴天になった9/22(金)。10時台の往復から撮影開始です。10時台の鵡川行は、勇払オーバークロスから。勇払川、湿原の先に、夕張岳が見えます。極上の天気です。もう少し角度が付けられたら、そして線路から離れたいたら、別寒辺牛湿原のような、素晴らしい写真が撮れるロケーションです。
日高山脈もくっきり見えています。いちばん高い山は、方角的に幌尻岳だと思います。この日は、花の恵みのヨンマルでした。北海道色が来てほしかったのが本音です。
10時台の鵡川からの返しは、久しぶりに樽前山バック。山の真上に雲があるのは珍しい。線路の両側は薄がいっぱい。秋らしい1枚が撮れました。
そして12時台の往復、ようやく原野の薄野を入れて撮影。先週の午後3時台と同じ場所からです。かなり満足度の高い1枚となりました。
返しです。この日は雲も素晴らしい。
そして午後3時台。薄もヨンマルも半逆光で白く光りました。勝負カットでしたが、好みとしては12時台の方です。
線路は、西から東へ。上の写真と同じ列車ですが、別カメラで捉えた順光サイドの1枚です。雲の中にある、ゴミのような「点」は、千歳空港を離陸した飛行機です(笑)
この日の日没は17時30分。時間の経過とともに薄は更に輝きますが、17時台列車通過時は日が落ちていると予測し、これにて撤収しました。計2日間、5往復。同じような場所で、同じような写真ばかりですが、1つのテーマを追求する楽しい撮影であり、勇払原野は、挑戦し甲斐のある撮影地でした。
白老鉄日記vol.146「9月は勇払の薄野」でした。
0コメント