晩秋の山々と(日高本線他)

先日、富良野を訪ねる際に立ち寄った日高線。待てども列車が来ません。駅に「点検のため運休」との張り紙がありました。蕎麦が好きな私。お昼は地元の旨い蕎麦屋で食べようと楽しみに行ったところ「臨時休業」でした。このような「悔しい記憶」は引きずります。ゆえに今月は日高線を3度訪ねました。沿線で、美味い蕎麦屋を見つけました。(2023/11/18,19,21)

今年の最多訪問鉄路は、日高線だと思います。理由は、近いから。室蘭海線を撮り尽くし気味だから。根室線の行き帰りに立ち寄るから。そして、キハ40が撮れる貴重な鉄路だから。嵐のような秋の暴風雨が去った翌朝は、空気が澄んで山が美しく見えました。
ちなみに、この鳥が羽を広げたように見える山は、左が樽前山、右は風不死岳。いずれも支笏湖カルデラの外輪山です。樽前の奥に風不死が鎮座してるので、白老では風不死が樽前の左に見え、苫小牧では、樽前と重なって見えず、ここ沼ノ端辺りまで来ると樽前の右にきます。

今回の「雲☁鉄」。風強く、千切れ雲が流れていました。
日高線のキハ40は3種類。北海道色、むかわ竜、そしてこの花の恵み。好みの順に書きました(笑)。
運用のローテは、経験上、朝は2両で、日中は1両(朝の鵡川方)。途中、差し替わりもある。室蘭線で岩見沢から苫小牧に到着したキハ40が日高線に入ることもある。等々が分かってきました。


晩秋ともなると太陽が低いので、特に朝日や夕日は、ほぼ垂直に当たります(この写真がそうです。午後3時過ぎの苫小牧行)。そんなところにも晩秋を感じます。

別の日です。朝の2両編成(苫小牧方:花メグ、鵡川方:北色)。鵡川方が北海道色だったので、顔だけが撮れる「樽前山バック」にしました。線路は直線なので後追いでしか撮れません。正面に見えるのが樽前山。真ん中の頭が半分出ているのが溶岩ドームで、冠雪した雪がマフラーのように見えます。線路の両側は枯れ薄。今の季節ならではの光景と言えます。朝日が北海道色の顔にビシッと当たりました。

室蘭線早来駅は、日高線から20キロ弱で30分かかりません。8時に日高線を撮って、10時過ぎの室蘭線はちょうど良いタイミングです。夕張岳が見えるかな、キハ40だと良いなと思って訪ねましたが、両方とも「ハズレ」でした(苦笑)。しかし、根気良く通うことで、いつかベストな写真が撮れると思います。
冠雪の山肌だけが見えている夕張岳。芦別山地の南に位置し、ほぼ独立峰で高さは1600メートル。魔の山の雰囲気の独特の山容です。室蘭線は、早来を過ぎると左にカーブするので、夕張岳と鉄道が撮れるのは、ここ早来だけです。

ふたたび、日高線。お昼の往復です。北海道色の単行は良いですね。思わず流してしまいました。

鵡川から戻ってきた北海道色を、恵庭岳バックで。ここは9月には、光る薄を求めて何度も撮った場所。薄野はすっかり枯れ薄になりました。恵庭岳と周囲の山々はちょっぴり雪化粧。真冬には、ここでフリーズした原野と雪山を狙います。楽しみです。

この日も風が強い日でしたが、寒くはありません。原野から海はすぐ。苫小牧の街と支笏湖外輪山が見渡せます。左から、樽前山、重なるように風不死岳。少し離れて恵庭岳。この記事でご紹介した山々です。

苫東厚真発電所の煙突が見える光景。ここは真冬には樹氷を狙いたいと思います。この茶色が、透明な白に変わるのを期待。

ふたたび、しつこく室蘭線早来駅。夕張岳は見えませんでしたが、キハ40が来ました。午後の帰宅時間。多くの学生さんが降りました。本数は少ないですが、利用されている鉄道。嬉しくなります。
早来まで来たので、安平の新沼商店で豆腐、道の駅(D51ステーション)で新鮮野菜を買いました。

沿線で見つけた蕎麦屋。鵡川の「いごごろ」さん。手打ちで旨かった~。沿線での楽しみが増えました。

白老鉄日記vol.157「晩秋の山々と」でした。

四季の旅写真Gallery Annex

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